図書隊girl ３

girl's talk!! ~バレンタイン前日篇 ページ39

2月、バレンタインの季節になった。

柴「A、あんた小牧教官に何か作ったの？」

『へっ？』

郁「あたし特殊部隊用に徳用のヤツにした！」笑

柴「あの人数にとかあんたらも大変よねぇ」

郁「多分お返しなんてないしね〜」


『ねぇ、2月ってなにか作るの？』


郁柴「「…………」」

郁「ちょっA、バレンタインだよ？！
しかも小牧教官との初イベント！」


柴「まさかだけど…、
アメリカってバレンタインない感じ？」


『Valentine's Day.？
あるよ、男の人から女の人にプレゼントを渡す日。基本的に渡す相手は恋人とか夫婦とか、 大切な人かな』


郁「日本と逆じゃんそれ」

『逆？』

柴「日本じゃ女から男へチョコを渡すのよ。
しかも愛情は女からの一方通行なのよねぇ」

郁「そうそう！チョコ渡して告白とかするの！」

『じゃあ郁ちゃんは特殊部隊みんなに告白するの？』

郁「いやそれは義理チョコ！」

『日本のバレンタイン難し過ぎる……』


柴「と言うことは当然、小牧教官にも用意してないって事よね」

郁「うわそれはショック受けるわ！」


『え、え、え、何もないのは良くない？』泣


柴「ま、諦めなさーい。その代わり小牧教官だけの取っておきのプレゼント考えてあげるわ」


『あさこさまっっ！！！』




____________________________________________________________


『おはようございます…』

堂「相田遅いぞ！」

班長のお説教を軽く聞き流し、席につく


手「相変わらず朝弱すぎだろ」

何時間寝たとしてもスッキリ目覚める日はない
さぁお茶でも入れに行くかと席を立つと、


玄「相田ー！今日何日か分かってんのか！」

『ん、あーバレンタイン…』


「まさかっ、俺たちおっさんにはくれないのか?!」

「くっそーまだ1つも貰ってねー！」

先輩方が口々に嘆き始める

郁「ちょっと待って！
私からの食べてましたよね?!」

堂「ったく突っかかるなお前も」



堂「おいっ!笠原」

給湯室へ立っていた笠原の元に堂上と手塚が
集まってきた


手「まさかAなにも用意してないなんて……」

郁「そのまさかよ」

堂「俺としては小牧が落ち込んでいる様に見えてならんのだが」

小牧はいつも通り平然としている様に見えたが
大学時代から連れ添った友人には分かるらしい


郁「昨日もその話をAとしたんです。
そしたら日本のバレンタインって言うのを知らなかったらしくて……」


手「多分今も忘れてるな……」

バレンタイン→←作者side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す