図書隊girl ３

嬉しい、嬉しくない ページ4

館内巡回中


『私、昨日何か言いましたか？』

小「え！？」

『落ちる前なんか小牧教官に言った気がするんです。覚えてないんですけどね』

小「いや、特に何も言ってなかったよ。」

『それなら良かったです！』

小「隊長と飲み比べしたんだって？今日大丈夫？二日酔いとか」

『隊長めちゃくちゃお酒強いですね！
でも私も負けてませんから大丈夫です！』

小「そう、なら良かっ……

『「毬江(ちゃん)！」』


「『え？』」


毬「お2人共、こんにちは」

小「毬江ちゃん、相田さんの事知ってたの？」

毬「前、図書館で助けて下さったんです。それからたまに勉強を教えてもらってるんです」

『助けたって大げさだよー』

小「そうなんだ...。相田さんありがとう」

『勉強だって私が好きで教えてるんですから、お礼なんていりません！』

小「でも」

『それに毬江とは友達なんです。ね？』

毬「うん！」

小「……良かったね毬江ちゃん。相田さん凄くいい人だから、俺も2人が仲良くなってくれて嬉しいよ」

毬「ふふっ、はい」


小牧教官と毬江が2人並んで話す姿は
凄くお似合いで、毬江も小牧教官の事が好きなんだろうなって分かる


毬「Aちゃん、またいつか遊ぼう？」

『もちろん！小牧教官、毬江連れ出していいですか？』

小「ぜひ連れてって。楽しんでおいでよ」

『やった！』

毬「またどこ行くか決めようね！」

小「でも2人共、遅い時間まではダメだからね？女の子なんだから、いいね？」

毬「はーい」

『はーい』



一応業務中なので毬江とは別れて巡回に戻る

「こんにちは！」

『……こんにちは』


この人は最近よく話しかけてくる私より3つ年上の男……
皆さん覚えてるかな？いつだったか本を床に置いて読んでいた男ですよ。注意してもニコニコと笑っていた男ですよ

小「えっと、お知りあい？」

『名前も知りませーん』

「そろそろ覚えてよ！俺、橋本颯太って言います！」

『小牧二正に絡まないで下さい。業務中なので失礼します。行きましょう、小牧二正』

橋「えーもう行くの？ていうか連絡先そろそろ教えてよー」

『前教えたでしょう』

橋「それ武蔵野第一図書館の電話番号だったじゃん！相田さんの連絡先が知りたいんだって」


小「申し訳ありませんが、業務中ですので私用に関しては業務後にお願いします」


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『助かりました！』

小「随分彼に好かれてるようだね」笑

『いや、嬉しくないです』

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