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玄関ロビーでは人がいるので、外に連れ出した
基地近くにある公園のベンチに2人で座った
ここなら静かで落ち着いて話せる
『小牧教官ごめんなさい!何も言わず退院してしまって、また心配させちゃいましたよね』
漂う重い空気を払わんとばかりに相田さんは今日の事を話し始めた
『今日は、水族館に行ってきたんです。実は私水族館好きなんですよ〜ってそんな話興味ないです、よ…ね……』
楽しかったと話す相田さんが愛おしくて
俺は相田さん抱きしめた
『小牧…教官……?ははっどうしたんですか?』
小「もっと、もっとそう言う話、俺にして?
相田さんの事たくさん知りたい…俺に教えてよ」
『何言ってるんですか〜もう。離してくださいって
教官には…、毬江が、ッいるでしょ……?』
小「どうしてそう思うの……?」
『どうしてって…毬江は昔から小牧教官のこと好きだって……!「レインツリーの国」をあの子に読ませたのだってそう言う意味なんでしょう……?なのになんで私にこんな事するんですか!』
相田さんが腕から逃れようと暴れる
小「相田さん、聞いて?
引っ込み思案だったあの子はもういなくて相田さんみたいな友達も出来た。だから恋愛に引け目を感じず幸せになって欲しくて、そう思ってあの本を渡したんだ」
『その相手は小牧教官じゃ、ないの……?』
小「彼女は、俺なんかをずっと
追いかけて来てくれてた。
でも俺は……相田さんが好きなんだ」
『……ッ?! でも教官には毬江がいる…』
小「自分に嘘ついて
好きだって感情を押さえつけて、
毬江ちゃんを守るんだってそう言い聞かせた」
小「でもね、彼女は気づいてたんだ。俺が相田さんを好きだって。査問から救出してくれた日、毬江ちゃんが俺の気持ちに背中を押してくれた…」
小「だから辞めたんだ。
自分の気持ちに嘘をつくのは……」
相田さんは泣いていた
俺が泣かせているのだと思うと辛い
小「相田さん好きだよ…
俺と付き合ってくれませんか?」
『ぐすっ…よろしく、お願いします』
小「ッ…ありがとう。
これからはもっと君の事、教えて?」
『教官も、ですからね…』
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小「泣き止んだ?」
『泣きやみました!もうっ恥ずかしい…』
小「大丈夫、泣き顔も可愛いよ
もう遅いし、帰ろっか」
『//////…教官ッ?!』
小「ほら、行くよ」
相田さんの手を取って寮へ歩き出した
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奏叶(プロフ) - 初めまして!この小説すごく好きです! (2018年10月17日 16時) (レス) id: 26e0578516 (このIDを非表示/違反報告)
Mush(プロフ) - はっつさん» 読んでくださりありがとうございます!面白いと感じていただけたようで感激です(*´ω`*)小牧教官大好き人間としてもっとかっこいい姿を書けるように頑張ります!これからもよろしくお願いします! (2016年11月1日 12時) (レス) id: 425e3924df (このIDを非表示/違反報告)
Mush(プロフ) - きむてぃさん» 読んでくださりありがとうございます!きむてぃさんにかっこいいと言っていただける教官を出していけるよう頑張ります(^^) (2016年11月1日 12時) (レス) id: 425e3924df (このIDを非表示/違反報告)
はっつ(プロフ) - こんにちは、最近このお話を発見して、面白く読ませていただきました!やっぱり、図書館戦争のみなさんかっこいいですよね(≧∇≦)小牧教官大好きなので、続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください! (2016年7月17日 16時) (レス) id: 8399969685 (このIDを非表示/違反報告)
きむてぃ - ハマります!理想の教官!かっこいいです (2016年6月6日 22時) (レス) id: 0dffe8e07d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mush | 作成日時:2016年3月28日 8時