図書隊girl ３

伝える ページ29

小牧side



君はどこへ行ってしまったんだ……？
頼むから手の届かない所に行かないで
査問の時のようにまた君が傷つくのは耐えられない


柴「小牧教官。あの子の事だから言うの忘れてましたとか言って帰ってきますよ」

小「フｯ……そうだね」

柴「そしたらちゃんと話して下さいよ？
きっとあの子誤解してる」

小「あぁ、もう自分に嘘ついたりしないよ。」


それだけ聞くと柴崎さんは前に歩いてる
笠原さん達の所へ行った


郁「小牧教官と何話してたの？」

柴「お子様なあんたには早い話よ〜」


郁「酷い！柴崎と同い年なんだけど！」

手「精神年齢がって事だろ」



後輩に気を使って貰うなんてね…


早く相田さんに会って気持ちを伝えたい


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柴「「まだ帰ってないみたいなんですよ」」



辺りが暗くなっても相田さんは帰ってこない
部屋にもいないと柴崎さんに電話を貰った
とりあえず寮の玄関口のソファで待つことにした


小「どこ行っちゃったの……」





『小牧、教官……？』

誰かに起こされた
ついウトウトしてしまった様だ


小「……ｯ、相田さん！こんな時間までどこ行ってたの?!連絡もないし退院したばっかりで…ｯ」


つい彼女の肩を掴んで捲し立ててしまった
相田さんは驚いた顔をした

小「ごめん…」

『い、いえ。こちらこそすみません…』


小「帰ってきた所で申し訳ないんだけど、
ちょっと外でれるかな？話があるんだ」


『ｯ……、はい、大丈夫です。』




どうして一瞬悲しそうな顔をしたんだろう
だが今はどうしても
君に伝えなきゃいけない事があるんだ。

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