図書隊girl ３

今だけだから ページ11

小「相変わらず無茶ばっかりしてるねぇ」

『でも今日のは良かった事ないですか？』

小「何が良かったのかな？すこし足捻ってるし」

『着地にちょこーーっと失敗しただけですー』

小「そのあと強がって無理に歩くから、余計に悪化してるし」

『堂上教官に負けたみたいで嫌だったんですー』

小「それで歩けなくなってたらどっちにしろ堂上には知られるけどね」

『…………』

小「はい、処置終了。良く我慢しました」

『ちょっ、頭なでなでしないで下さい。子供じゃないんだから』

子供扱いされてるって思えてなんか嫌だけど、
ちょっとした事でも嬉しいって思う私は
完全に小牧教官のペットにされてる


小「子供に見えたらいいんだけどね……」

『え？』

小「何でもない。さ、寮に帰ろうか」


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『あの……やっぱり降ろして下さい……』

小「今さら降ろすのは難しいかな」


なんとわたくし、医務室から小牧教官におんぶされてます！もう恥ずかしい！

『今さらとか関係ないです！』

小「まぁいいから、今日位頼ってよ」

『……ていうか小牧教官こんな事してていいんですか？』

小「こんな事って？」

『だって毬江がいるのに……』

小「毬江ちゃんは妹みたいな子だよ」

『でも……』


でも、毬江は違う
小牧教官の事が好きなんだ、ずっと昔から


それは分かってるけど、なんか今は小牧教官に甘えていたい気分なんだ
ごめん、今だけだから



『ごめん……毬江…』



呟いた言葉は小牧教官には伝わらず、
私の中で罪悪感となって消える事はなかった

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