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Story.5 ページ6

叫んだ突然、男は倒れました。
しかし、私は地面に放り出されて
宙を舞ったのです。

――このままでは、私は壊れてしまう…!

そう思って覚悟を決めましたが…

「おっ、と…
……あれ、この子…」

ふわりと抱きとめられたのです。
懐かしい、あの腕に。

「っ、た… …!
おい、それを返せ!」

「…『返せ』、ねえ?
世界のお兄さんに向かって、
そんな事行っちゃう?」

「はあ?何言って…」

男は私を抱き止めた方の顔を見て
「あっ」と声を漏らし、
走って逃げて行きました。

「大丈夫かい、小さなmademoiselle。」
【は、はい…】

にこっと微笑んだその顔は、
あの方にそっくりでした。

「あっ、いた!こんなとこに…って、
髭野郎!?お前なんで…」

「なんだ、この子坊ちゃんの?
随分と可愛い趣味してんのねー」

「るっせえな!別にいいだろーが!」

「はいはい」

そして、その方はくすっと笑って
逆方向へと歩いて行ったのでした。

「ったく、あのワイン野郎…」

【…アーサー様、あの方は……】

「ん?あー、ありゃあ俺と同じ『国』だ。
仏国の擬人像。
名前はフランシス・ボヌフォワ。」

【フランシス、様……】

やっと知る事のできた、
ずっと思いを寄せていた方の名前。

それを心の中でずっと
繰り返しながら、
私はアーサー様に連れられて
帰路についたのでした。

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設定タグ:ヘタリア , 夢小説 , 処女作   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:二十日 | 作成日時:2016年5月26日 0時

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