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【詳細】
トールとルクスは神様の父と人間の母の間に生まれた双子の兄弟だ。
トールは母の血を強く受け継ぎ人間として、ルクスは父の血を強く受け継ぎ神として、兄思いで弟思いの彼等は、切磋琢磨しながら生きていた。
ある日、トールとルクスの父に不満を抱き、仇なす人間共が反逆の狼煙を上げた。
トールとルクスもその戦いに興じた。
戦いは圧倒的であった。
元来、人間が神に勝てるわけがなかったのだ。
しかし、その慢心からだろうか。
油断を許してしまったルクスの胸部に一本の矢が真っ直ぐ、確実に、彼の命を奪わんと放たれる。
ルクスはその矢に気が付かなかった。
「そもそも神であるボクは命を奪われる心配がない。」と。
トールはその矢に気が付いてしまった。
未熟で弟思いの彼は、思考よりも身体が動いてしまった。
「ルクスが危ない。」と。
刹那。トールの心臓に矢が突き刺さる。
ドスッ、と鈍い音がしてようやくルクスは気がついた。
倒れ込むトールを必死に抱え、放たれる矢が自分に刺さり痛くとも、戦場を走り抜け父の元へ向かうルクス。
しかし何もかもが、もう、遅かった。
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作者名:Dolaco | 作成日時:2023年6月10日 1時