第24章 ページ25
空いている席に向かおうとすると、稲森君に声をかけられた。
稲「A！一緒に食べようよ！」
せっかく誘ってくれたのに断るわけにもいかないから、私は稲森君達の方に向かった。
そして、稲森君と氷浦君の間の空いている席に座った。
A「…稲森君達、いつもそんなに食べてるの？」
稲「うん、そうだけど？」
A「お腹いっぱいになって動けなくならない？」
岩「全然大丈夫でゴス！Aちゃんは朝ご飯それだけなんでゴスか？」
A「いや、これくらいが平均よ…」
稲森君達は私と話しながらも、もりもりと朝食を口に運んでいく。よく朝からそんなに食べられるなと思った。
私達はその後も、楽しく会話をしながら朝食の時間を過ごした。
A「ご馳走様でした。」
剛「は〜、美味かったぜ！」
稲「お腹いっぱいで動けないや！」
氷「大丈夫か？」
A「だから言ったじゃない。お腹いっぱいになって動けなくならない？って、」
稲「大丈夫！いつものことだから！」
A「そうなのね…」
私は呆れてしまった。
am.7:45
朝食を食べ終え歯磨きをした後、私達はグラウンドに集まり析谷さんが考えた特訓を始めた。
灰「随分まともな特訓だな。」
析「スペインの戦力に対して、イナズマジャパンの力はまだ明らかに足りてない。僕の分析で弾き出した特訓メニューで体をベストな状態に調整していくよ。」
A「逆に今までどんな特訓をやってきたのよ。」
稲「アハハ…」
指示されていた腹筋100回が終わり少し呼吸を整えていると、次に析谷さんからランニング20キロを指示されたのですぐにグラウンドの周りを走り始めた。
一人先頭を走っていると後ろから声が聞こえてきた。
灰「おい、A！待ちやがれ！」
吉「そうだ！このゴットストライカー様を差し置いて先頭を走るとは、いい度胸じゃねぇか！」
二人は後ろから凄い勢いでこちらに近づいてくる。私は「ふふっ、」と笑い、
A「追いつけるものなら追いついてみなさい！」
と少し走るペースを上げて軽く挑発をしてみた。
すると二人は一瞬驚いた顔をしていたがすぐに怪しい笑みを浮かべると、
灰・吉「上等だァ！」
と言って全速力でこちらに向かって来る。私は落ち着いて走ることに集中した。
すると、どんどん二人や皆から差が開いていく。
そのまま私は20キロ走り終えた。
少しして灰崎君や吉良君達がヘロヘロになりながらゴールした。
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作者名：にじいろくまくん | 作成日時：2019年4月2日 20時
