トリカブトの誓い【オリオンの刻印】 (ページ23)

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第22章ページ23

析「ってことで皆覚悟してね。監督の特訓みたいに甘くないし、Aちゃんにも手伝ってもらってビシバシやっていくから。」

析谷さんがそう言うと、皆は驚いていた。

剛「おいおい、何でAが手伝うってなってんだ？」

析「知らないのかい？Aちゃんは凄腕の選手でもあるけど、教えるのも凄く上手な子なんだ。」

吉「おい、それ本当なのかよA。ちょっくら話盛り過ぎなんじゃねぇのか。」

灰「確かにそいつは信じがてぇなぁ。」

皆から疑いをかけられているが、私は実際財団の施設の子達にもサッカーを教えた経験があるし、そのサッカーを教えた子達でできたチームは中々の強さを誇っているチームだ。

このまま言われっぱなしだと、私のプライドが許さない。

A「なら、皆さん対私で試合をしませんか？」

野「どういうことだい？Aちゃん。」

A「どうせ嘘では無いと言っても、「口だけだろ、」って信じてもらえない人がいると思うんです。だから実際に戦って納得してもらった方がいいのではないかと思って、」

私がそう言うと監督がニヤリと笑ってこう言った。

趙「なるほど…それはいい考えですねぇ、Aさん。まず皆さんにAさんの実力を知ってもらいましょう♪明日、析谷君のトレーニングが終わった後イナズマジャパン対Aさんのミニゲームをやりましょう。」

皆が頭の上に？マークを浮かべているのをよそに「それでは、解散～」と監督がほぼ強制的にミーティングを終わらせミーティングルームから出て行くと、皆もいまいち状況が分かりきっていないような顔をしながらぞろぞろとミーティングルームから出て行った。

一人ミーティングルームに残った私は、皆が出て行ったのを確認すると「はぁ～」と大きなため息をついた。

自分対イナズマジャパンの皆でミニゲームなんて今になって思えば随分と馬鹿なことを言ってしまった。

だが、今更そんなことは取り消せるわけが無い。ここは何があっても負けるわけにはいかない。だから頑張らないと、

私は自分の手で自分の頬を軽く叩いて気持ちをしゃきっとさせてから明日のためにと思い、自分の部屋に行き休息をとることにした。