トリカブトの誓い【オリオンの刻印】 (ページ15)

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第14章ページ15

ﾌﾛｲ「皆さんとはFFI1次グループリーグで当たることになる。本当に楽しみです。」

円「わざわざ空港まで来てくれてありがとな。」

ﾌﾛｲ「いいえ、神聖なる代表チームの皆様を迎えるのは当然のこと。皆さんに会えて光栄です。」

円「こちらこそ！」

ﾌﾛｲ「貴方は日本の円堂キャプテンですね。」

円「あぁ、俺のことを知っているのか？」

ﾌﾛｲ「当然です。ここにいる皆さんのことはすべて頭に入っていますよ。」

剛「おいおい、それはなんでもウソだろ。」

ﾌﾛｲ「そこのMr.剛陣鉄之助！底なしの体力を持ち、最後まで粘りを見せる日本のスーパーサブ。必殺シュートは“ファイヤーレモネードライジング”」

剛「うわぁー！最新の技の情報までも！」

ﾌﾛｲ「戦いの大事な要素の一つにデータがあります。どんなに戦いの能力をもっていても情報戦に負けていては勝利の確率は下がる。僕はあなた方の調査を怠ってはいない。」

私はフロイの情報量は相変わらず凄いなと思ってしまった。

ﾌﾛｲ「まずは日本、イナズマジャパン。FFI初出場ながらアジアの強豪を破り本戦に上がってきた。一人ひとりの個性が光り、チームとしての連携力も高い。油断ならない相手だ。」

日本のチームのことについてすらすらと話してしまったフロイは、次にアメリカチームのことについて話し始めた。

ﾌﾛｲ「次にアメリカ、スターユニコーン。多彩な戦術をもち一人ひとりがゲームメイカーと言っていいほどのクレバーな動き、敵チームに応じた作戦で次々とランキング上位の国を打ち破ってきた。最も注意して向かわなければならない相手だ。」

やはりアメリカチームのことも頭に入っているようだ。

ﾌﾛｲ「そちらはスペイン、無敵のジァイアント。強力なフィジカルで突進する、かと言って力押しじゃない。息を飲むほどの華麗な戦術と個人技、そのプレーはまさに芸術。ランキングにおいても我がロシアの上を行く優勝候補筆頭。このように凄い皆さんと最初からお手合わせ出来るとはサッカープレイヤーとしてなんてラッキーなんでしょうか。サッカーにおいて強い相手との出会いはまさに海において最高の…」

何だか段々話がズレてきているような気がしたので、話を止めようとしたがその必要は無かった。

ｳﾞｨｸﾄｰﾙ「フロイ長いぞ。」

ﾌﾛｲ「あ、また喋りすぎ？あちゃー、」

フロイと同じロシアチームのヴィクトールが止めてくれたのだ。フロイは少ししょんぼりしていたが、すぐにまた話し始めた。