トリカブトの誓い【オリオンの刻印】 (ページ14)

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第13章ページ14

一之「ロシアチームには要注意だ。君は、」

野「野坂悠馬です。イナズマジャパンのMFです。」

一之「君が野坂か、日本代表を戦術面で引っ張っている天才プレイヤー。」

野「いえいえ、天才は一之瀬さんですよ。日本のプレイヤーでありながらアメリカ代表に選ばれるなんて、」

一之「そ、そう、」

土「そこ！おだてに乗らない、」

全「アハハハハハハ、」

土門さんのツッコミに皆は笑っていたが一之瀬さんが真剣な顔になると静かになった。

一之「ロシアは全員がオリオンの息がかかった選手だという噂がある。」

豪「たとえそうだとしても、俺たちは最大限の注意を払って正々堂々戦うまでだ。」

土「あぁ、コントロールされるサッカーなんてまっぴらだしな。」

円「その通りだ、俺たちは俺たちのサッカーをやる！」

一之「ああ、」

ﾃﾞｨﾗﾝ「ユ─たちは一哉のフレンドかな。」

円「ああ、そうだけど、」

一之「日本では一緒に戦っていた。」

ﾏｰｸ「そうか、なら今回はフレンドでありながら敵同士というわけだな。」

円「はぁー、やっぱりアメリカ代表なんだな一ノ瀬、前は一緒に戦ったのになんか変な気分だな。」

豪「一ノ瀬は元々アメリカでプレイしていたんだ。期間で考えるとまだアメリカの方が長いんじゃないか、」

土「確かにアメリカの方が長いな。」

円「だったら、お前はアメリカ人だな！」

一之「完全な日本人だ。」

全「ハハハハハ、」

私達はその後、空港の外に出ることにした。

稲「来たぞ…世界！」

みんな世界に来たことにとても喜んでいるようだ。

すると、どこからか音楽が流れてきて、その音楽に合わせてロシアチームが踊りながら現れた。そして音楽のフィニッシュと同時にロシアチームのキャプテン、フロイが現れた。

ﾌﾛｲ「プレビエット！ようこそロシアへ、僕はフロイギリカナン。ロシアチームキャプテンです。これから剣を交える皆さんにご挨拶に参りました。」

みんなロシアチームの登場に驚いているようだった。

剛「変わった服を着ているな。」

氷「あれはロシアのロボシカという伝統的な衣装ですね。」

豪「最高の敬意を払って客人を出迎えるということか。」

風「此奴らがオリオンの…」

李「ギリカナン…彼はオリオン財団理事長の息子、」

趙「敵国の王子といったところでしょうか。」

李「はい…」

一「フロイ…」

一星君はどこか心配そうだった。