トリップした先は喫茶ポアロ!? 2

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『元気ね…』








残った私たち3人が微笑ましくそれを見ていると、微かなガソリンの匂いが鼻についた

周りを見回すとベンチに座る女性が目につく




…あの女の人見覚えがあるような








ｺﾅﾝ「ねぇねぇ、お姉さん大丈夫？」









コナン君が声をかけると、女性はきょとんとした顔で彼を見た








ｺﾅﾝ「顔、汚れてるよ？」







コナン君がそう言うと、女性はそれに気づいたように自分の頬に手を触れた








ｺﾅﾝ「うわぁー！お姉さんの目、左右で色が違うんだね！」



『コナン君、初対面の人に失礼よ』







あたしがそう諌めると、女性は「いいのよ……」と優しく笑った

どうやら日本語は分かるらしい








ｺﾅﾝ「どうしたの？こんな所に1人で、お友達もいないみたいだし」








膝と手に怪我をしていて、スマホも壊れている








『あなたはいつからここに？』


「えーと…」








答えを待つのは時間の無駄と判断したのか、哀ちゃんが次の質問を投げかける









哀「お姉さんどこから来たの？」


「分からない…」









あたし達はそれを聞いて顔を見合わせ、そしてコナン君が問う









ｺﾅﾝ「じゃあ、自分の名前は？」


「名前？ …ごめんなさい、分からない」








女性は悲しそうに目を伏せる








哀「ちょっと、頭を見せて？

大した傷じゃないけど、最近のモノね…」








女性の頭の怪我を診た哀ちゃんがそう言った








ｺﾅﾝ「多分、車に乗ってて事故に遭い、頭を怪我した」


『ってことは、外傷性の逆行性健忘ね』








コナン君と私が言うと、哀ちゃんが「何で車に乗ってたって…」と不思議そうに問う









『このスマホがね完全に壊れるほどの衝撃を受けてるし、車のフロントガラスの破片もある

多分、運転中に頭をぶつけたのね

割と古い車種のようだし。最近の車はガラスが飛び散らないように、フィルムが挟んであるから』


ｺﾅﾝ「それに、彼女の体から微かにガソリンの匂いもする…」








コナン君が言うと、哀ちゃんが彼女の匂いを確認した

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