白ひげ長女は特攻隊長【四次創作】 (ページ14)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:2,567 hit

Ⅲ 強火？いえ、弱火ですページ14

夢主ちびっ子時エースの心情
ホント心情描写ばっかでごめんなさい。好きなんです。

Aがちっさくなった。

ちっさくなってもマルコと仲良いんだろうななんて思ってたら大違いで、犬猿の仲……？いやもうありゃ鳥とうさぎ……みたいな。目が合ったら殺されるみたいなのを感じた。

……マルコは取って食わねぇから安心しろよ

まぁそれはともかく。
俺にガキが出来たらこんな感じでやりゃいいのか。くらいの感覚でクレアとAの面倒を見てた。

おかしな話だ。鬼の子って呼ばれて、産まれてきちゃいけなかったなんて言われてた俺が

"ガキが出来たら"

なんて言う日が来るとは。

それもこれも相棒のコイツのせいだろう。
俺がこの船に乗り始めて暴れてる時からこいつは俺の事を見てくれていた。

俺は存在していてよかったのか。

その確認がしたくて最近、つい突発的に聞いたことがある。

｢海賊王に息子がいたらどう思う？｣

するとあいつはこう答えた。

『子には子の人生があるだろ。顔が似てるどうこうはあっても息子まで悪である必要性はねぇし､だいたい海賊王が本当に悪だったのかも分かんねぇしな。
俺は友達になりてぇな､きっとそいつめちゃくちゃ悩んで生きてんだろ？だから教えてやるんだよ、
望まれずに産まれてきた奴なんて居ねぇって、今生きてんのなら誰かしらの愛に生かされてんだって。そんで産まれてこれたことに『おめでとう』って言ってやんだ、だれにも言われたことねぇなら俺がソイツに何万人分ものおめでとうと愛をやるよ！でもそいつがめちゃくちゃクズだったらぶん殴って海に捨ててやるけどな！』

あたかも当たり前のようにサラッと言った。
言い切った。

あぁ、こいつが、Aが相棒で良かった。
最初の頃ぶつかりまくったけどあの頃があって良かった。

ちょうどその時だったか。
Aの海に出たきっかけを聞いたんだ。

なかなかに壮絶なものだった。
不昼島で生まれ、母親を男に殺され、そうかと思えば自分を海に出すために姉のようにしたっていた人を失った。そして、女としての自分を捨てて男として過ごした。

そんな幼少期。
俺には兄弟がいたから1人じゃなかった。
本当の孤独をほんの少し味わったことはある。
でもそれもアイツらがいたから一瞬だ。
でもAは？

本来なら愛を一身に受けて成長する幼少期からその愛がうざったく感じ始める思春期までずっと1人で海を航海していたと言う。

聞いて驚いたのは覚えている