【wrwrd】失くした【gr】【学パロ】

FortyTwo ページ48

『聞き慣れてる。そして残念なことに私はゾムに興味が無い』

sya「あんたシッマより心あらへんとちゃうか…」

呆れた顔でシャオロンが呟く
無い物は無いのだ
確かにゾムは世間一般では顔がいい部類だろう
が、そんなのに釣れるほど私は甘くないし
何度も言うがそんなものに興味が微塵にもない

zm「いやぁ……シャオロンにも興味惹かれる気持ち分かるやろ？だってあのグルッペンが惚れるんやで？」

sya「それはわかる気はするけど惚れはせんわ。危ない橋は渡りとうないし、モテるだけで十分やもん」

zm「流石、人気に貪欲な不人気やな」

sya「うっさいハゲろ」

どうでもいい話をしている二人を放っておき
黙々とポスターを貼り終わらせた

zm「お、終わったん？」

『…手伝わないならやらなくていいぞ』

sya「いやいやちゃんとやったやん！報酬分は働いたで？」

『それはどうだが……まぁいい。明日の方が仕事が多いからな。明日も宜しく頼むぞ』

zm「まかされた」

無邪気に笑いながら言葉を返したゾム
……あまり期待はできないか
街に配ったり、貼ったりするのは
なかなか大変なものだから
しっかり働いてくれるといいのだが

…いざとなったら密告して
報酬を無かったことにしてもらおう

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

rbr「そっちも終わったん？」

『終わったぞ』

kn「ほな帰ろか」

丁度ロボロとコネシマの方も終わったようで
私が教室に行くと二人がいた
教室は誰も居らず、二人の声がよく響く

『それにしても…二人は声がでかいな』

kn「俺よりロボロや……こいつ鼓膜壊しに来てんで」

rbr「こ"め"ん"な"さ"い"」

kn「やめぇやめぇ！」

うるさい。だが……
…本当にこいつらは賑やかだ
生徒会の二年達も個性が強い
ゾムとシャオロンもなかなかだ

前まで一人だったからか
何故かその煩さや賑やかさが身にしみた

sya「ロボロうるっさいで？三組まで聴こえとったわ……って、なんやA。嬉しそうやな」

『？……そうか？』

sya「なんかこう……目がフワッてしてたで」

よく表情が読めないと言われてきたが
そうか……嬉しそうに見えたか

シャオロンも不思議そうな顔をしたが
その後、ハッとしたように目を見開くと

sya「言っとくけどお前には絶対惚れんわ。見た目だけで選ぶと思っとったら大間違いやからな！」

と叫んだ
…何故そんなに焦っているのやら

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