ope.55 ページ7
Aside
pipipipi…
｢あ、熱は37.1度だね。今日大人しくしてたら明日には元気になると思うよ｣
｢ほんと！？じゃあ今日は遊ぶの我慢する！｣
｢うん！舞ちゃんいい子だね！｣
舞ちゃんの熱はあったのはあったが37.1度だった。城之内先生曰く舞ちゃんの平熱は36度台らしいから恐らく今日大人しくしていたら治るだろう。
｢Aちゃん。私、風邪絶対治すから治ったら遊びにいけるよね？｣
熱の影響で少し目が潤んで顔がほんのり赤い舞ちゃんにそんなことを、言われて女である私でも鼻血が出そうになる。
まあ、出してしまったらその時から私は変態確定なので絶対に出さないけど。
｢もちろん！舞ちゃんの行きたい所行こうね｣
｢うん！｣
ああもう本当にいい子。
こんな子が娘なんて城之内先生が羨ましくなる。
ふと舞ちゃんの方を見ると舞ちゃんはいつの間にか眠っていた。
(元気になってね)
心の中でそう呟いて舞ちゃんの頭を撫でた。
時計を見ると11時30分。お昼前だ。
さっき城之内先生は大門先生に呼び出されてオペに入った。舞ちゃんのお昼ご飯用意をしてあげないと。でも私の作った物、口に合うかな…でも風邪引いてるのに出前取って食べるような料理もなあ……と悩んでいると舞ちゃんが起きた。
そうだ。舞ちゃん本人に聞いてみよう。
｢舞ちゃん。そろそろお昼だけど何食べたい？｣
｢うーん。オムライス！Aちゃんが作ったの食べたい！｣
オムライス。流石に熱あるのに大丈夫かな。
｢風邪引いてるのにオムライス食べれる？｣
私が笑いながら言うと舞ちゃんは
｢寝たらなんか元気になった！大丈夫！｣
そう言ったが一応体温は測らせた。
pipipi…
｢36.7度だよ！下がってる！｣
良かった。これならオムライス食べさせても大丈夫かな。
病み上がりだから少し軽めに作るけど。
｢やったー！Aちゃんこれならいいよね？｣
と無邪気な笑顔で聞いてくるので断れる理由がない。
｢うん！待ってて！作るよ｣
15分後…
｢いただきまーす｣
舞ちゃんは元気にオムライスを食べてくれた。凄く美味しそうに食べてくれている。
｢Aちゃん！ありがとう！凄く美味しい｣
｢いえいえ｣
舞ちゃんは本当にかわいい。
あの後舞ちゃんはオムライスも完食して、その後熱が上がることはなく、翌日とても元気になった。
舞ちゃんと早く遊びに行きたいな
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作者名：espoir･affettuoso x他1人 | 作成日時：2017年3月16日 17時
