ope.54 ページ6
Aside
3日目
今日は舞ちゃんと何して遊ぼっかなーっ…なんて考えながら1階に降りると争っている声が聞こえた。
因みに舞ちゃんが帰ってきている間は空いている一部屋に城之内親子でお泊まりしている。
争っている声はどうやらその部屋からみたい。
｢舞、具合悪いんだったら休まないとダメでしょ？｣
｢具合悪くないもん、Aちゃんと遊びたいもん。｣
｢じゃあもしAちゃんに移しちゃってAちゃんが仕事出来なくなっちゃったらどうする？｣
｢そうだけど…でも…｣
あぁ、舞ちゃん体調崩しちゃったんだ。
具合が悪いのは仕方が無い事。
｢遊びたい｣って言ってくれるのは嬉しいけれどここはしっかり休んでもらわないとね。
｢おはようございます。舞ちゃん、おはよう。｣
｢あ、Aちゃん！｣
舞ちゃん…可愛いけれど思いっきり鼻声(笑)
｢舞ちゃんお鼻グズグズだねぇ。今日はゆっくりしてよっか。｣
｢やだ！遊びたい！｣
参ったな…これはもうあの手しかないな。
私は一つ深呼吸をして
｢うーん、じゃあどっちがいいか答えてね？｣
と舞ちゃんに言った。
舞ちゃんはキョトンとしている。
｢今日無理に遊んで明日から遊べなくなっちゃうか、今日大人しくして明日からまた元気いっぱいに遊ぶか…どっちがいい？｣
10歳の子にとったらちょっとだけ残酷だけれど仕方が無いよね。
｢じゃあ今日は大人しくしてる。でも一緒に居てくれるよね？｣
もう、本当に可愛い。
｢勿論！｣
こう答える以外にどの選択肢があるっていうの？
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作者名：espoir･affettuoso x他1人 | 作成日時：2017年3月16日 17時
