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ope.87 ページ40
大門side
屋上でガムシロを一気飲みした後、私はAちゃんの病室で彼女が目覚めるのを静かに待つ。
オペは無事成功。
本当なら私はAちゃんに会うことなくこれから海外へもう1度武者修行へ行く予定だったんだけど…日本に残ることにした。
医者として、そして1人の人間として彼女を叱らなければいけないと思ったから。
オペの事以外で叱るなんて全然私らしくないんだけど。
Aちゃんは自分が死ぬかもしれないのに、私のスキルアップを考えてギリギリまで報告をしなかった。
私の事を想ってくれているのは嬉しいけれど…大切な人を救えない方が辛いって事をわかって欲しい。
まぁ、これはAちゃんだけじゃなくて晶さんと城之内にも言えることなんだけれど。
「…ったく。『絶対無事に帰ってきて』って、アンタが無事じゃなくてどうすんのよ。」
小さな声でそう呟くとAちゃんの長い睫毛が少し揺れた。
なんだ、起きてたんだ。
「何？起きてんの？」
私がAちゃんの顔を覗き込みながら聞くと、彼女はゆっくりと目を開けて
「え？なんで…。」
と不思議そうに言った。
それもそうだ。
私が来る事はずっと内緒にしていたんだから。
「余りにも危険な状態だったからアンタのオペしに戻ってきた。」
私が淡々とそう言うとAちゃんは「ふぅ」と溜息をついてこちらを軽く睨んだ。
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キリ悪くてすみません…続きます！
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作者名：espoir･affettuoso x他1人 | 作成日時：2017年3月16日 17時
