ope.73 ページ26
Aside
「ただいまー」
「おかえりー、Aちゃん」
帰ってきて、大門先生が出迎えてくれた。
「ね、麻雀やろ？」
大門先生、城之内先生、晶さん…いつもの私を除く麻雀メンバーは雀卓を囲んでいた。
麻雀は3人より4人の方が面白い。それは私も分かるので誘いの声に乗り、麻雀に参加した。
「ねぇー。Aちゃん。キンちゃんとのデート楽しかった？」
ニヤニヤしながら大門先生は聞いてきた。
っていうか大門先生、原先生のことキンちゃんって呼んでるんだ。なんか面白い。
「で、デートじゃないですっ！ちょっと一緒にイタリアン行っただけで…！」
私のそんな抗議の声を無視して城之内先生も大門先生に便乗して聞いてきた。
「ま、まあ楽しかった…ですよ」
事実、本当に楽しかったし、また行きたい。
その気持ちは正直なのでそう答えた。
「それで〜？もしかしてA、原先生のこと好きなんじゃないの？」
「えっ！ほんと？Aちゃん」
晶さん…余計なこと言わないでよ。
きっと、今の私の顔は真っ赤だろう。
図星…だから
「わ、わからないですけど。でもそうなんだと思います…」
そう答えると3人はさらにニヤニヤして。
「でも、私なんか年離れすぎてるし！きっと眼中に無いと思います…」
らしくない、ネガティブ発言をしてしまった。
「大丈夫よ〜。未知子と加地先生だって、12歳くらい離れてるじゃない。歳はあまり気にすることないわよ」
「そうそう！大門さんでも加地先生と付き合えてるんだからAちゃんなら余裕でしょ」
「私でもって何よー！でも頑張って！」
３人は私の声を応援した。
こんなに応援してくれてるんだし頑張ってみようかな…。
「よし！じゃあ私、次のデートで告白します！もし、失敗したら慰めてくださいね！」
「「「もちろん」」」
そう、私は次のデートで告白しよう。
このときまだAは、自分と同様に次のデートで告白を決心していること。
それにはまだ気づいていないのである。
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作者名：espoir･affettuoso x他1人 | 作成日時：2017年3月16日 17時
