ope.68 ページ20
原side
久しぶりに紹介所に来た。
別に行かなくなった理由は特にないけれど強いて言えば加地先生と大門君が付き合い始めたから…なんとなく邪魔しちゃ悪い気がして。
でも今日は加地先生に「お前も来いよ」と誘われたからフラッと…半荘したら先に帰るぐらいの軽い気持ちで足を運んだ。
「こんばんはー」
加地先生がガラガラと紹介所のドアを開ける。
それだけでなんだか行きつけ感があって微笑ましい反面、一緒に呑みに付き合ってくれてた先生がどっかに行っちゃうような気がして少しだけ寂しい。
…って何考えているんだろうね、僕は。
「あ！加地ちゃん！」
大門君がいきなり加地先生に飛びついた。
加地先生は口では「なんだよ」とか言ってるけど満更でもなさそうだ。
僕がその光景をぼんやりと見ていると
「原先生！お久しぶりです。」
綺麗な女の子に声をかけられた。
えっと…誰だったっけ？
なんて冗談です。
大人の女性になって雰囲気が変わっても患者の顔は絶対に忘れない自信がある。
特に…彼女は。
「あ、木村さん、久しぶりだね。元気そうでよかった。」
僕がそう言うと、木村さんは
「原先生と会うのって随分久しぶりなのに私のこと覚えててくれたんですね」
と言って儚げに笑う。
忘れるわけがないじゃないか。
勿論、大切な患者だから忘れないって言うのもある。
でもそれよりも彼女は…僕の好きな人なのだから。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
半端なところで切ってしまってすみません…次のページに続きます。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：espoir･affettuoso x他1人 | 作成日時：2017年3月16日 17時
