Doctor-X～私の入院生活Ⅱ～ (ページ19)

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ope.67 ページ19

Aside

「こんばんはー」

ガラッと開いたドアの方を見ると、加地先生…とその後に原先生がいた。

原先生と会うの久しぶりだな…

「あ！加地ちゃん！」

大門先生は加地先生の方に駆け寄って加地先生に抱きついている。

加地先生も表向きは「なんだよ」といっているけど明らか喜んでいる。

だからそんないちゃいちゃしているバカップル…いやお2人のせいで少しおいてけぼりになっている原先生に声を掛けた。

「原先生！お久しぶりです。」

「あ、木村さん、久しぶりだね。元気そうでよかった。」

原先生…私のこと覚えててくれたんだ…

「原先生と会うのって随分久しぶりなのに私のこと覚えててくれたんですね」

私がそう思ったことを、率直に言うと原先生は笑って言ってくれた。…少し照れたような感じで。

「いやあ、そりゃあ大門くんが毎日のように木村さんのこと言ってたからね」

年齢を考えてくれたのかあの時はAちゃんって呼んでくれてたのに今は名字にさん付け…か

ちょっとさみしいかな。

そんなことを考えていると

「何かあった？」と原先生は尋ねてくれた。

私は少しびっくりしてキョドってしまった。

「え、なんでそう思うんですか？」

「いや、何でもないならいいよ。でもなにかあったら言ってね。僕にできることならするよ」

何年ぶりだっていうくらい久しぶりに会ったのに原先生はそう優しい声を掛けてくれた。

正直に…嬉しかった。