Doctor-X〜私の入院生活〜

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Aside

今日もまたいつものメンバーで雀卓を囲んで麻雀…ではなく今日は皆で煎餅を齧りながら私が入院していた頃の話をしている。

｢そうそう、屋上で私が休憩してたらAちゃんが来て『失敗しないドクターなんてありえない』って言ってた。完全に大門さんの事信用してなかったわよね(笑)｣

ぐ…。城之内先生そんな事を易々と暴露して…。

それならこっちも仕返しだ。

｢でも、城之内先生も『最初は私も大門さんの事信用してなかった。』って言ってたじゃないですか〜。｣

しかし私の反撃は城之内先生には全くと言っていいほど響いていなくて

｢そーだっけ？｣

ととぼけられるだけだった。

なんだか悔しい。

私が訳の分からない敗北感を感じながら大門先生の方をチラリとみると、今まで無言で煎餅を咀嚼していた大門先生が突如口を開き

｢ねぇ、ちょっと待って。わかってたことだけど2人とも私の事信用してなさすぎでしょ！｣

と怒りだした。

まぁ、怒っているというより喚いているというのが正しいのかもしれないけれど。

｢別に今信用しているんだからいいじゃない。｣

｢確かに…未知子あんた今まで友達いなかったものね。今こうして信用してくれる仲間がいるだけでも有難いじゃない。｣

城之内先生も晶さんも辛辣だな(苦笑)

でもその中でサラッと｢今は信用してる｣とか｢仲間｣とか言えちゃう2人は凄い。

私はそんな照れてしまうような事をサラッと言えない。

だから私はそっと大門先生に抱きつく。

そして耳元で

｢城之内先生と晶さんの言う通りですよ。私は今先生を信用してるし大好きです。｣

と呟いて

｢じゃあもう寝ますね〜、おやすみなさい。｣

…2階へ逃げた。

この後大門先生は真っ赤になっていて、城之内先生と晶さんは楽しそうに顔を見合わせているのを見る事なく。




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気づいてる人もいるかも沢山いると思いますがお話がいっぱいになったので続編に行っています。

今まで読んで頂き、ありがとうございます。

そしてこれからも完結するまではどうぞ宜しくお願いします。

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