ope.31 ページ32
加地side
「こんばんは」
俺はそう挨拶しながら紹介所の扉を開けた。
大門に、「今日うちで麻雀しない?」と誘われたからだ。いつもなら「美人のオネーチャンとデートが〜」とかほざいてる俺だが、実際そんな約束は全くない。しかも今日はバレンタインだ。
バレンタインに名目は「麻雀」であっても好きな奴と過ごせるのは正直に嬉しい。
まあ、1つ不満を言うなら「なんでバレンタインにチョコじゃなくて麻雀なんだよ」とでも言いたいが。
晶「あら加地先生いらっしゃい」
ここの所長さんは笑顔で出迎えてくれた。しかしいつにも増してニヤニヤしている。
普段クールな城之内も何処と無くにやけているように見える。大門の元患者で今はここの顧問弁護士をしているAちゃんも……だ。
俺は「なんだ?」と心の中で疑問を持ちながらも案内されるがまま雀卓の椅子に腰を掛けた。
.*・゚ .゚・*.
貴「ロン!九連宝燈」
上がったのはAちゃんだ。この試合で半荘が終了。
終わった瞬間、神原さんと城之内、それにAちゃんは立ち上がった。
晶「私銭湯行って来るわ」
貴「私は城之内先生と卓球に行って来ます。」
そう言って3人はいそいそ、と紹介所を出ていってしまった。
今紹介所に残っているのは俺と大門のみだ。
「おい、お前行かなくていいのか?」
俺がそう尋ねると大門は何処かそわそわしてるような、上の空のような、「うーん」と気の抜けた返事を返して来た。
そして大門はキッチンの方に行き、何かを取ってきた。そしてその取ってきたものを俺に渡してきた。
大「今日……バレンタインだから」
大門は少し顔を赤くしてそう言ってくれた。
自分でもわかる。今の俺の顔は最高ににやけているだろう。
だって、好きな女からバレンタインのチョコを貰ったのだから。
あれ?こいつって確か料理は壊滅的なような……
そんな疑問が生まれたがすぐにその疑問は何処かに飛んでいき、渡された箱を眺めてニヤニヤしていた。
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affettuoso(プロフ) - 丸メガネさん» いえいえ!こちらこそコメント嬉しかったです*(^o^)/*またいつでも気軽に話しかけてください! (2017年10月13日 0時) (レス) id: 5c1adc5428 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ - affettuosoさん» なるほど!こんな無知な私に教えて下さりありがとうございました!レスが早かったので嬉しかったです(笑) (2017年10月13日 0時) (レス) id: 2b4c29f1fe (このIDを非表示/違反報告)
affettuoso(プロフ) - 丸メガネさん» こんにちは!五年生存率とは五年後に生きていられる可能性をパーセンテージに表したものです! (2017年10月13日 0時) (レス) id: 5c1adc5428 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ - あの…五年生存率って何ですか?ちょっと気になってしまいまして… (2017年10月13日 0時) (レス) id: 2b4c29f1fe (このIDを非表示/違反報告)
affettuoso(プロフ) - 百夢さん» 有難う御座います!2人とも今はテスト中なので終わり次第続きを書きます! (2017年3月6日 15時) (レス) id: ee1cdcfa1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:espoir・affettuoso x他1人 | 作成日時:2017年1月12日 23時