ope.27 ページ28
Aside
あの後、結局学校の単位はギリギリセーフで私は無事学校に通い続けることが出来、高校も無事卒業した。
大学は法学部に入り、見事国家試験にも合格。弁護士の資格を獲得することが出来た。
退院する日、大門先生と連絡先を交換したし、神原名医紹介所の場所も教えて貰った。
私は大門先生を介して、神原名医紹介所の顧問弁護士になることは了承済みだ。今日は挨拶に行く。
だから今日から私は神原名医紹介所の顧問弁護士だ。
しばらく歩いていると、神原名医紹介所と書かれた看板が目に入った。
(ここだ……)
ノックしてドアを開けると、昼間だからもちろん大門先生はいなかったけど赤い半纏を羽織った優しそうなお爺さんと一匹の可愛らしい猫がいた。
恐らく、この人が晶さんだろう。
「こんにちは。今日からここの顧問弁護士をさせて頂く木村Aと申します」
私はそう手短に挨拶した。その晶さんらしき人はパアっとした笑顔で
「まああなたが?未知子から話は聞いているわ。よろしくね。私はここの所長の神原晶よ。ここなんか訴えられでもしたらすぐ飛んじゃうからあなたみたいな顧問弁護士が入れば一安心だわ」
と言ってくれた。
(よかった…!優しそう)
そして契約が完了して暫く晶さんと談笑していると大門先生が帰ってきた。
大「ただいま〜」
晶「未知子おかえり」
「大門先生!お久しぶりです!」
久々に大門先生に会ったので、私は少し興奮していた。最後に会ったのは2年ほど前?
最も、電車やメールは結構していたけど。
大「Aちゃん!久しぶり!今日から顧問弁護士だよね?」
「はい!」
大「よろしく〜。ま、私は失敗しないから大丈夫だけどね〜」
大門先生は私が退院する日のように満面の笑みでそう言ってくれた。
私も笑って言い返す。
「いや〜どうだろう?いつか失敗するかもですよ?不安だなあ〜♪」
大「な、なんだと〜私絶対失敗しないし!」
こんな感じでふざけている私たちを見て晶さんは呆れ笑っていた。
「こんな外科医と弁護士、世界中探しても絶対あんた達だけよ」と言いながら。
確かにそうだろう。でもこれだけは言いたい。
『失敗しない医者』を守ること、
私、失敗しないので。
ここ、神原名医紹介状を全力で守っていこう。
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affettuoso(プロフ) - 丸メガネさん» いえいえ!こちらこそコメント嬉しかったです*(^o^)/*またいつでも気軽に話しかけてください! (2017年10月13日 0時) (レス) id: 5c1adc5428 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ - affettuosoさん» なるほど!こんな無知な私に教えて下さりありがとうございました!レスが早かったので嬉しかったです(笑) (2017年10月13日 0時) (レス) id: 2b4c29f1fe (このIDを非表示/違反報告)
affettuoso(プロフ) - 丸メガネさん» こんにちは!五年生存率とは五年後に生きていられる可能性をパーセンテージに表したものです! (2017年10月13日 0時) (レス) id: 5c1adc5428 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ - あの…五年生存率って何ですか?ちょっと気になってしまいまして… (2017年10月13日 0時) (レス) id: 2b4c29f1fe (このIDを非表示/違反報告)
affettuoso(プロフ) - 百夢さん» 有難う御座います!2人とも今はテスト中なので終わり次第続きを書きます! (2017年3月6日 15時) (レス) id: ee1cdcfa1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:espoir・affettuoso x他1人 | 作成日時:2017年1月12日 23時