ope.17 ページ18
Aside
屋上を出てから私は病室へ戻った。
病室にはもう大門先生の姿はなかった。
(まあ、そうだよね。私が勝手に出ていったんだし……でも、怒ってないかな…)
そう思いながら時計を見ると4時55分。
確か大門先生は昨日5時過ぎに病室に来てくれたとき白衣を来てなくて手には鞄があったはず。
ということは定時で上がるのかな…?
そう思って東帝大学病院の玄関前に向かった。
さっきのことを、謝りたくて。
数分待っていると大門先生が玄関に向かってきた。
ヒールの音と異彩な空気を放っているのでひと目でわかる。
「大門先生…」
私がそう呼び止めると大門先生は至って普通に答えてくれた。
大「何?」
「あの……さっきは…ごめんなさい」
私がそう頭を下げて謝ると大門先生は私の手を引っ張ってどこかに引っ張っていこうとした。
引っ張られるがままに着いていくと東帝大学病院の広場?庭?のような場所に着いた。
そして大門先生は私をベンチに座らせ、自身も座って言った。
大「別に、手術が怖いのは分かる。さっきのことは別にいいよ」
そう言ってくれて少しホッとした。そしてとうとう心の内を話してしまった。
「私の五年生存率は10%なんですよね。だから、手術は失敗するリスクも高いんだろうって思ってずっと怖かったんです。それで今日友達に手術が失敗したらもう会えないんだねって言われて…」
大「やっぱり言われてたんだ」
「はい…笑まあ、間違ったことは言ってないからいいんですけどね」
と、無理して笑って言った。
大「泣いてたじゃん。いいわけないでしょ?」
ずかずかと、大門先生は私が言われたくないところを突いてくる。それでも私は笑って言った。
「えぇ?泣いてましたっけ?」
そんなつもり無いですけどね〜と明るく言ったつもりなのに、涙が出そうになる。
なんでだろう。大門先生といると、自分を作れない。溜め込んでいたものが溢れそうになる。
出会ってまだ2日なのに…と心の中で呟いた。
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affettuoso(プロフ) - 丸メガネさん» いえいえ!こちらこそコメント嬉しかったです*(^o^)/*またいつでも気軽に話しかけてください! (2017年10月13日 0時) (レス) id: 5c1adc5428 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ - affettuosoさん» なるほど!こんな無知な私に教えて下さりありがとうございました!レスが早かったので嬉しかったです(笑) (2017年10月13日 0時) (レス) id: 2b4c29f1fe (このIDを非表示/違反報告)
affettuoso(プロフ) - 丸メガネさん» こんにちは!五年生存率とは五年後に生きていられる可能性をパーセンテージに表したものです! (2017年10月13日 0時) (レス) id: 5c1adc5428 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ - あの…五年生存率って何ですか?ちょっと気になってしまいまして… (2017年10月13日 0時) (レス) id: 2b4c29f1fe (このIDを非表示/違反報告)
affettuoso(プロフ) - 百夢さん» 有難う御座います!2人とも今はテスト中なので終わり次第続きを書きます! (2017年3月6日 15時) (レス) id: ee1cdcfa1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:espoir・affettuoso x他1人 | 作成日時:2017年1月12日 23時