ope.15 ページ16
Aside
ガラッとドアが空いて先生が入ってくる瞬間私はドアの反対の方にふいっと顔を向けた。
ヒールの音が聞こえたし恐らく大門先生だろう。
ドアの反対方向を向いたのは今にも泣きそうな顔している所を見られたくなかったから。
そしてもう少しで溢れそうな涙をグイッと袖で拭ってドアの方を見た。
｢大門先生。……どうも｣
朝に手術の説明に来てくれたからなんて挨拶したらいいかわからずそう言った。
大門先生はなんか複雑な顔をしている。
あ、さっき友達が言った｢失敗しない医者とかありえない｣って言葉、聞かれてた？
そう思ったけどそんなこと、もうどうでもよかった。
さっきの友達の｢失敗したらもう会えない｣｢失敗しない医者とかありえない｣その言葉が脳内で何度も何度もリピートされる。
このまま友達がここにいると泣き出してしまいそうなので私は1つ嘘をついた。
｢あのさ、今から検査あって先生と検査室行くから帰ってくれないかな？ごめん……｣
高圧的にでも申し訳なさそうに私は言った。
友1｢うん、また来るね｣
友2｢バイバーイ｣
2人はそう言って帰って行った。扉が閉まった瞬間大門先生が早速私に言ってきた。
大｢あのさ、私検査の為に来たんじゃないんだけど……｣
検査は昼前にしたでしょ？と大門先生が首を傾げている。
でも私は言葉を返すことができなかった。
大｢Aちゃんさ、友達に何か言われた？｣
またも大門先生が尋ねてきたことは図星で数秒間沈黙を作ってしまったがなんとか声を絞り出した。
｢別に？特に変なことは言われてませんけど？｣
そう返したけれど私は今にも泣きそうだった。
大｢聞き間違いだったらごめん。さっき、Aちゃんの友達が失敗しない医者とかありえないって言ってた気がしたんだけど……｣
大｢私、本当に失敗しないから。でもやっぱりオペ怖い？｣
大門先生がそう言ってきて私の中で何かがプツンと切れた。
怒った方のキレたでは無くてなにかストッパーが外れたような感じ。
｢怖いに……決まってるじゃないですか！失敗しないとか言われても信用できない！なんでそんなこと言い切れるんですか！そんなに言い切ってもし……もし失敗したら、、っ……｣
私は思っていることをそのまま大門先生にぶつけてしまった。
悲しくて、申し訳なくてどうしていいかわからず病室を飛び出した。
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affettuoso(プロフ) - 丸メガネさん» いえいえ！こちらこそコメント嬉しかったです*(^o^)/*またいつでも気軽に話しかけてください！ (2017年10月13日 0時) (
レス) id: 5c1adc5428 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ - affettuosoさん» なるほど！こんな無知な私に教えて下さりありがとうございました！レスが早かったので嬉しかったです（笑） (2017年10月13日 0時) (レス) id: 2b4c29f1fe (このIDを非表示/違反報告)
affettuoso(プロフ) - 丸メガネさん» こんにちは！五年生存率とは五年後に生きていられる可能性をパーセンテージに表したものです！ (2017年10月13日 0時) (レス) id: 5c1adc5428 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ - あの…五年生存率って何ですか？ちょっと気になってしまいまして… (2017年10月13日 0時) (レス) id: 2b4c29f1fe (このIDを非表示/違反報告)
affettuoso(プロフ) - 百夢さん» 有難う御座います！2人とも今はテスト中なので終わり次第続きを書きます！ (2017年3月6日 15時) (レス) id: ee1cdcfa1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：espoir･affettuoso x他1人 | 作成日時：2017年1月12日 23時
