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ope.11 ページ12

Aside

今私はぼうっと屋上で景色を眺めている。

今日入院初日なのに早速大門先生とお昼を食べた。

そして大門先生は検査の前に病室に来てくれて私達は結構話した方だと思う。

まだ仲がいいとか絆があるとかそんなのじゃないのだけれど。

最初、普通一般的に見れば大門先生は態度が悪い先生なのだろう。そう思った。

でも私には大門先生はなにか普通の大学病院の先生とは違うように見えた。

それは外科医なのにミニスカや露出の高い服を着ているから……とかではなくて。

なにか医者として強い信念を持っているようにも見えた。

だから大門先生なら私の病気を治すこと、できるのかな?

そう少し期待してみたりもする。

だけど手術が怖いのだ。私の癌は肝臓に転移がある。ステージIV。つまり、末期癌。5年生存率はわずか10%…

そんな危険な手術、正直したくない。手術が失敗するリスクもあるなら手術なんかしないで残りの余命を目一杯生きるほうがいい。

そう思う。ネガティブだとは思うけど。

そんなことを頭の中でぐるぐる考えていると屋上に術着姿の大門先生がやってきた。

大「あ、Aちゃん。寒くないの?」

「大丈夫ですよ。大門先生こそ術着半袖だからさむくないんですか?」

私はそう尋ねた。っていうかトレーに大量のガムシロップとコップが置いてあるんだけど…まさかとは思うけど、飲んだりしないよね?

大「寒いけど大丈夫〜。屋上でこれ飲むの、オペ終わった後の日課みたいなものだしー」

大門先生はそう私の質問に答えながらコップにガムシロップを入れている。

「え…それ飲むんですか?」

大「うん。オペ終わった後さ、脳が渇く感じがして甘い物欲しくなるんだ」

「そ、そうなんですか」

だったらチョコとか他にもなにかあるでしょ…と思ったけれどあえて突っ込まないことにした。

大「飲んでみる?」

と大門先生は私にコップを渡して来たが私は頭をブンブンと振った。

そんな私を見て大門先生は笑った。

私、大門先生のギャップ、好きだな。

最初少々態度が悪いっていうか…無愛想だったけど。

たまに笑ったり、さっき加地先生に「お肉食べたい〜」と駄々をこねているところを偶然目撃した。
その時は私は気づかれないように病室へ回れ右をした。

素敵な人だな……

私は大門先生に対してそう思った。

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affettuoso(プロフ) - 丸メガネさん» いえいえ!こちらこそコメント嬉しかったです*(^o^)/*またいつでも気軽に話しかけてください! (2017年10月13日 0時) (レス) id: 5c1adc5428 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ - affettuosoさん» なるほど!こんな無知な私に教えて下さりありがとうございました!レスが早かったので嬉しかったです(笑) (2017年10月13日 0時) (レス) id: 2b4c29f1fe (このIDを非表示/違反報告)
affettuoso(プロフ) - 丸メガネさん» こんにちは!五年生存率とは五年後に生きていられる可能性をパーセンテージに表したものです! (2017年10月13日 0時) (レス) id: 5c1adc5428 (このIDを非表示/違反報告)
丸メガネ - あの…五年生存率って何ですか?ちょっと気になってしまいまして… (2017年10月13日 0時) (レス) id: 2b4c29f1fe (このIDを非表示/違反報告)
affettuoso(プロフ) - 百夢さん» 有難う御座います!2人とも今はテスト中なので終わり次第続きを書きます! (2017年3月6日 15時) (レス) id: ee1cdcfa1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:espoir・affettuoso x他1人 | 作成日時:2017年1月12日 23時

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