あの７人って。

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〆．



「嫌や嫌や嫌や！！なんで一人で買い物行くん！！」



「男の子の前だと買いにくいものもあるの」



「Aの全部を知りたいのに！！」



「お手」



「わんっ！」



「おすわり」



「わんっ！」



「待て」



「わんわんっ！」



「いい子で待っててね？そしたらご褒美あげるね？」



「くぅーん……」



犬になってしまった望の頭を撫でて、買い物へ。



…………帰宅後、望は玄関で大人しく待っていた。



「きゃん！きゃん！」



「鳴き声上手いね。いい子にしてた？」



「きゃん！」



「よしよし、ご褒美あげるからおいでっ？」



普通に立ち上がってついてきた。



犬はおしまいか。



わくわくしてる望の唇に、そっと人差し指を置いてみる。



「何がいーい？」



何の躊躇もなく指をぺろぺろ。



「ちゃんと言葉にしないとわかんないよ？」



その指を私も舐めると、望は喉をごくりと鳴らした。



「餌欲しい」



「犬やん」



「下着を脱いで今すぐ俺に！！」



「なんでもいいとは言ってない」



「………くぅーん……」



なぜ彼は犬のままなのか。



「可愛くおねだりできたら、あげる」



「！！」



望は私の足元に跪き、



「Aの下着もぐもぐしたいっ」



と、あざとさの代表上目遣いをしてきた。



言ってることは変態の極みなんだけど。



「しょうがないな」



脱いで渡す。私も変態か。



「おいひい〜♡♡」



ものすごい光景。



「一生これ食えんのっ？」



「新手のプロポーズだね。普通は手料理食べた時に言うんだけど、ある意味間違ってないから頷いとくね」



「よっしゃあ♡」



多分この人、私がいないと本当の意味で生きていけないだろうから。



「結婚式、ケーキカットん時にAに真っ二つにされたい！♡」



「あれって新郎新婦の初めての共同作業だよね？私が望を真っ二つにするのはちょっと違うんじゃないかな」



意味わかんないけど、彼の趣味に一生付き合ってあげましょう。



「はっ！！Aの写真たちにもプロポーズせなっ！」



「しなくていいしなくていい」



〆．

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