85話目 ページ23
「でー？なに？さっきの」
「さっきのとは？私ちょっと用事あるんですけど」
「またまたぁ、ぎすぎすしちゃって！」
「聞いたまんまですよ。
ことあるごとに絡んできて。」
「いやぁ、でもAちゃんもけっこういうね」
かなり深いところまで聞きこんでくるのでこの人にはばれているんだな、と悟る。
やっぱり食えない方だ。
「黒尾さん」
「んー？」
「ご飯食べ終わったら。」
「なるほどねーそんなにいやならいいぜ？」
どーも
そう返しながら月島の横を通る。
通り過ぎるときに「距離置きます」とつぶやかれた。
仕方ないことだが、少しさびしさを覚えたのも事実だった。
いただきます。
全員がそろうとその掛け声を合図に食堂が騒がしくなる。
「一緒に食べよう」
と声をかけてきたのは研磨だった。
「なんかあった？」
優しく聞いてくる彼に対して、もてるんだろうなぁと勝手に推測。
「んーん。なんもないよ。唐揚げうま」
そういうと「ふーん」と引き下がってくれるあたりももう片方のほうとは違う。
「おいしかったぁ」
満足感に浸っていると「おじょーさん」と声を掛けられる。
「やっぱり覚えてましたか。」
「忘れるわけないね」
そう言って近づいてきて、ココアを差し出してくる。
「私ココア嫌いです。」
「えー俺もあんま好きじゃない」
そういってココアを押し付けてくるこの人はどういう育ちをしてきたのだろうか。
「で？なに？あんなに仲良さそうだったのに？」
「建前です。女の猫かぶりは怖いですよ」
「あ！Aー！」
噂をすれば、といったところか。
「なぁに？」
あいつに同じテンションで返すと黒尾さんはやや引いていた。
「ん−ん！なんでもないの！お風呂どうする？ってだけ！」
「どーしよー。私後組でいいよ！」
「りょーかい！つたえとく！」
「ありがとー！」
あいつが去ったあと真顔に戻って黒尾さんに向き直る。
「ね？」
「まじやべぇ」
「で、話の続きでしたね」
そう切り出して私は今まであったことを覚えている範囲で伝えた。
「なので、この合宿はラッキー復讐チャンスなんです」
そういうと黒尾さんは「うへー」と声を漏らした。
「いいけど、迷惑かけんなよ」
「大丈夫です。この合宿の最中にアクション起こす気はないので。
帰ってから。及川さん関連でじっくりやります。」
「性格悪ぅ。俺嫌いじゃないけど」
「ありがとうございます。」
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いちか(プロフ) - 及川さんとの絡みが好きすぎます！ (2021年8月24日 2時) (
レス) id: 04ec5ad602 (このIDを非表示/違反報告)
白夜のダンテ(プロフ) - 割と素直なぬこさん» ありがとうございます。新作の件、参考にさせていただきます。木兎さんとの絡み…できる範囲でやりたいと思います。コメントありがとうございました。 (2021年6月24日 20時) (レス) id: 78c0d6e1f2 (このIDを非表示/違反報告)
割と素直なぬこ - 連続でコメント失礼します。新作どれも面白そうなのですが、せんぱい！をけんまで見たい！私の推しが木兎サンなので本編で絡みもっと欲しい！図々しくすみません…… (2021年6月23日 22時) (レス) id: 146f38e7d4 (このIDを非表示/違反報告)
白夜のダンテ(プロフ) - 割と素直なぬこさん» ありがとうございます！ (2021年5月18日 20時) (レス) id: 78c0d6e1f2 (このIDを非表示/違反報告)
割と素直なぬこ - 続編おめでとう！！頑張ってください！ (2021年5月18日 6時) (レス) id: 348a770f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2021年5月16日 21時
