６人の王子様と白雪姫 (ページ4)

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席、ここか。

「わ、めっちゃ美人。」

「？」

後ろの席から声がした。

「え？」

「あー、急にごめん。俺、神宮寺勇太。よろしく」

「私、白雪A！よろしくね」ﾆｺｯｯ

「うん。」

ニコッと笑う神宮寺くん。
私、分かっちゃった。…………絶対いい人。←

「今日って入学式とかだけなのかな？」

「さぁ？でもめんどくさくなりそ。
校長先生の話とかさ、絶対長いじゃん。」

「あ～、分かる！校長先生の話が長いのはどこでも一緒かあ～。
私、中学の入学式で爆睡しちゃってさ…………」

「ハハハッ、Aちゃんって真面目そうだと思ってたけど結構面白いんだね。
入学式で寝るは強いwww 」

「バッチリ黒歴史になったけどwww」

あのときはヤバかった。もうホント。
入学式終わって教室にいくと、
『式で寝てた子だよね？！』
って、ソッコー話題になったんだ。『眠り姫』って呼ばれてた頃もあった。

そのあと勇太くんと他愛もない話をして盛り上がった。
すぐに仲良くなれたよ！こんないい人が席、近くてよかった！

「A～っ！学校探検(?)しよ！」

「あ、玄樹。じゃあ勇太くんまたね」

「うん。」

勇太くんに手を振ってドアのところで待っていた玄樹の元へ。

「…………誰？仲良くなったの？」

「うん。すっごくいい人なんだ。探検行こ、玄樹。」

前に立って歩くと玄樹がついてくる……と思っていた

「…………」

「…………」

「玄樹～？とうしたの？」

私が呼ぶと、ごめんごめん。っていつもの笑顔で駆け寄ってくる。

「どうかしたの？」

「んーん、何でもないよ！行こう。」

「うんっ！」

何で私は気づかなかったんだろう。

２人が火花を散らすような勢いで睨み合っていたこと。