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怖いよ ページ10
さきside
私は気づいたら布団に寝ていた。
「あ、おい！あいつが目を覚ましたぞ！」
土方さんが襖の向こうに叫んだ。
(沖田さんが人を殺した…、沖田さんが人を殺したんだ…。)
そう思っていた矢先、沖田さんが急いで部屋に入ってきた。
「さきさん！大丈夫でしたか？」
(大丈夫って、言えない。沖田さんが怖い…。)
私はスっと目を逸らした。
「出ていって貰えませんか…？」
私は沖田さんが怖すぎて、言ってはいけない事を言ってしまった。
「何でですか？」
沖田さんが不思議そうな顔で、でも少し悲しそうな顔で聞いてきた。
「じゃあ、山崎さんを呼んでください。」
私はあの時にそばにいてくれた唯一怖くない山崎さんを呼んでもらうことにした。
「…………………………分かりました。」
沖田さんは少し不機嫌な顔をして出ていった。
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作者名：みなみ | 作成日時：2019年2月7日 16時
