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「ああもう、キリが、ない!」
なぎ払う。切りつけて、吹き飛ばして、打ち砕いて、さっきからそれの繰り返しだ。動きが鈍るとかそういうのはないけど、そろそろ鬱陶しくなってきた。
「キミ達、まだ動ける!? 動けるならこっち来て、動けないならそのままじっとしてて!」
目を閉じる。認識範囲はこの空間全体、感覚を拡大しながら細かくしていく。その間、イミテーション以外に何かが動く気配はない。……やっぱりか。なら先に壊そう。
「──プラネタに
イミテーションがどんな耐性を持っていようと、それを凌駕する威力で叩き込めば瑣末な事。そのために、
と。
イミテーションが砕け散っていくさなか、世界が揺らぐのを感じた。非常にまずい。「続けていく」力が弱まっている。コスモスの身に何かあったのか。やはり、ここ以外にもイミテーションが溢れ出したか。
ならば、私も役目を果たさねば。
「『
***
世界は極光に沈んだ、らしい。らしいというのは、実際にそれを見たわけじゃないから。ライトが言うには、黄金の竜が戦士たちから何かを集めてたみたい。
あの場にいた計7人の中で、最後に目覚めたのは私だった。いつの間に気絶してたんだろう。まあでも、皆消えずに済んだなら結果オーライ?
「私達、みんな、生きてるんですね……」
「それも、『前回の記憶』を保持したままな。お前が何かしたんだろう、アンリエット」
カインさん、初めから人を疑ってかかるのよくないと思います。
さすがにそんなことは言えないので、ラグナさんが「おいおいその言い方はないだろ」って茶化すように否定してくれたのに乗っかって「大量のイミテーションを捌いてただけです〜」ってふざけてみた。ふたり揃ってライトにげんこつおとされた。なんで。
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愛(プロフ) - コメ失礼します!FF好きには堪らん作品ですね!(^o^)更新頑張って下さい! (2021年5月20日 17時) (レス) id: 2b27f1dc52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セキ | 作成日時:2020年4月27日 18時