【ツイステ】Assassin trip?! 6

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side：Deuce Spade(デュース スペード)






僕は次の瞬間、大きく目を見張った





貴女「先輩、駄目ですよ？人を殺すんだったら
　 “口”よりも先に“手”出さなくちゃ。」




さっきまでサバナクロー寮生の体格のいい男子生徒が

Aの制服の胸ぐらを掴んで脅していたのだが…




サバナクロー寮生A
　「ッ！？っ、んぐｯ…グァ、あ…ッ！」




サバナクロー寮生B
　「オっ、オイッ嘘だろッ！？」


サバナクロー寮生C
　「今、あの女子生徒何しやがったッ！？」




今ではその男子生徒は乾いた地面へと倒れ込み



Aは馬乗りになってそいつの顎を掴んで

緑色のナイフをそいつの口の中に刺し込む(・・・・)直前だった





今のAは、今まで僕たちが感じた事がない

とても冷たく凍るような目をして“殺気”を出し


その顎を掴まれている男子生徒に話しかけて喋りだす




貴女「あ、これは本物のナイフではないので
　 怪我はしません。安心して大丈夫ですよ。

　良かったですね、これが“本物の”ナイフじゃなくて」





ラギー「ｯｯ！」


レオナ「…」



さっきまでニヤニヤと笑みを浮かべて笑ってた


サバナクロー寮の奴らも彼女の行動と殺気で

瞳孔を開きながら驚愕してAを見つめていた




隣にいたエースやグリムにダイヤモンド先輩


そして、僕もまたそれと全く同じ状態であった





以前、Aから自分の父親が元軍人と聞き


買い出しの不良達と喧嘩になった時も

見た目はか弱い女子なのに“強い”と思った




ただ強いと、恐怖や怖いとは思わなかった







でも今、初めて彼女を “ 怖い ” と思った__






そして、恐怖で放心状態になった男子生徒から

Aは何事もなかったかのように上から退くと


突如、あのキングスカラー先輩が大きく笑い出した




レオナ「…クッ、ハハハッ！面白い女だなお前。
　 お前らの相手になってなんの意味もないと
　 思っていたが今日は面白いもんが見れた。
　 今日はこれぐらいにしてやる。行くぞ、ラギー」


ラギー「ッ、ウィーッス…」



Aに気をとられていたブッチ先輩は

キングスカラー先輩に呼ばれて後に付いて行く




「て、てめーら！今度縄張りに入ってきたら
　 ただじゃおかねぇからなッ！」と


サバナクロー寮生達は放心状態の生徒を抱えて

そう言い残して何処かへ行ってしまった




side：Deuce Spade(デュース スペード) END

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