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彼と出会った日 ページ3

コンコンッ
誰かが扉を叩いた。
「どうぞ」
私がそう声をかけると、
顔の整った私より少し年上に見える
男が入ってきた。
F「初めまして。
本日からお嬢様の教育係を
させていただきます、
ファビアンと申します。」
彼は深くお辞儀をした。

私達は直ぐに机に向かい、
勉強を始めた。
勉強と言っても食事のマナーや、
貴族や庶民どの接し方などだった。
「どうしてこんな事
しなくちゃいけないのかしら。」
思わず口に出てしまった。
(しまった)
以前にも同じ様なことを言って、
前の教育係に叩かれた事があった。
私が体を強ばらせていると、
彼は柔らかく笑った。
F「どうしてそんなに身構えるんですか?
私も同じ事を思ってましたよ。」
私は驚いた。
「貴方は私の話に賛成してくれるの?」
今までそんな人いなかった。
皆顔をしかめるばかりだった。
F「勿論です。
ぜひ貴女の話をお聞かせください。」

彼は私の話を全て聞いてくれた。
私はとても嬉しかった。
彼が帰ろうとした時、
私は1枚のハンカチを彼に渡した。
「これ私が初めて外に出た時に買ったハンカチ
なの。
よかったら貰って。
それと、
これからは敬語はやめて。
今日は話を聞いてくれてありがとう。
これからもよろしくね。」
ファビアンは少し驚いた顔をして、
またニッコリ笑った。
F「こちらこそ。
ハンカチありがとう。
また明日、アリ…
「A!私はAよ!」
F「…分かった。
また明日、A」

その日初めて私は救われた。

彼女と出会った日→←世界1幸せな女



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さくらんぼ - ぺいさん» ごめんなさい!!教えて頂きありがとうございます。私がノートに書いてる物をそのまま写してしまいました!今後も何かあれば教えてください! (2018年8月20日 23時) (レス) id: 4ef84b1040 (このIDを非表示/違反報告)
ぺい - はじめまして!ぺいと申します。いつも楽しく読ませて頂いてます ええっと、たまに更新された小説で名前がフローリアスになり変換されないところがあるのですが…突然すみません。そこの修正をお願いしても大丈夫ですか? (2018年8月20日 18時) (レス) id: a1b6dee609 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - コーメさん» ありがとうございます!今少し課題が忙しくて遅れてしまうかもしれませんが、頑張ります! (2018年8月14日 8時) (レス) id: 4ef84b1040 (このIDを非表示/違反報告)
コーメ(プロフ) - こんにちは!コーメです!話が私得で凄く好きですっ!更新頑張ってください♪ (2018年8月12日 22時) (レス) id: ad6d5008de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月18日 22時

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