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世界1幸せな女 ページ2

きっと私は傍から見たら世界1幸せな女だった。
地位の高い貴族の家に生まれ、
幼い時に決められた婚約者は優しく
ハンサムと評判の総督の息子。
でも本当の私は……


?「お嬢様!お嬢様!」
世話係が甲高い声を上げて部屋に入ってきた。
世「お嬢様!
また昨夜屋敷を抜け出して街に出ましたね?
叱られるのは私なんですよ!
今日はジェラルド様がいらっしゃる日ですので
早く支度をなさってください!
それと、今日から新しい教育係が来ますので
お忘れなきよう!」
彼女は私の返事も聞かず、
乱暴に出ていった。
しばらくするとメイドが入ってきて
私に新しいドレスを着せ始めた。
そのドレスは父から送られてきたものだった。
父と母はずっと仕事や旅行で
海外を回っている。
私はそれに連れて行っては貰えない。
だから父と母には幼い時から会っていない。
毎月何かプレゼントが
贈られてくるだけだった。

JR「あぁ美しい」
彼はは私を見てため息をついた。
この大きすぎる部屋には
彼と私の二人しか居ない。
JR「そういえば、
昨夜また屋敷を抜け出したのかい?」
彼は手袋の上から私の手を握った。
私は10歳をすぎた頃から、
夜に屋敷を抜け出して街へ行くようになった。
しかし毎回すぐに屋敷の者に
連れ戻されていた。
それと同じくらいの時期から、
私は彼に直接触れられないよう、
手袋を付けるようになった。
JR「君に何かあったら僕はどうしたらいいんだ」
彼は心配そうな顔で私を見た。
でも彼は私の事なんかちっとも考えていない。
ただ自分の好きな様にしたいだけだ。
私は手を振り払うと勢いよく立ち上がった。
「ごきげんよう!」
私は部屋に戻った。
そして重苦しいドレスを脱ぎ、
自分で作った服に着替えた。
装飾も少なく、
スカートの長さも膝より少し下位。
何より色のないこの服を、
認めてくれる人は居なかった。
誰か私を助けて……そう毎日願っていた。

彼と出会った日→←設定



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さくらんぼ - ぺいさん» ごめんなさい!!教えて頂きありがとうございます。私がノートに書いてる物をそのまま写してしまいました!今後も何かあれば教えてください! (2018年8月20日 23時) (レス) id: 4ef84b1040 (このIDを非表示/違反報告)
ぺい - はじめまして!ぺいと申します。いつも楽しく読ませて頂いてます ええっと、たまに更新された小説で名前がフローリアスになり変換されないところがあるのですが…突然すみません。そこの修正をお願いしても大丈夫ですか? (2018年8月20日 18時) (レス) id: a1b6dee609 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - コーメさん» ありがとうございます!今少し課題が忙しくて遅れてしまうかもしれませんが、頑張ります! (2018年8月14日 8時) (レス) id: 4ef84b1040 (このIDを非表示/違反報告)
コーメ(プロフ) - こんにちは!コーメです!話が私得で凄く好きですっ!更新頑張ってください♪ (2018年8月12日 22時) (レス) id: ad6d5008de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月18日 22時

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