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【Day 30.】
虚しく迎えた、今日は神保の命日だ。
今から私は射殺される。
因みに、神保A殺害の筋書きはこんな感じらしい。
『神保グループのせいで潰れた会社の社長が雇った凄腕のスナイパー…所謂殺し屋に、恨み人であるお父様への復讐として娘である私を殺させる。』
まぁ、ドラマとかで良く見るな。ありえない話でもないか。
その狙撃手はビルの屋上から私を狙って来るらしいので、今日は適当に街をぶらついててくれということだった。
「はは、にしても最期の日にぼっちって…いやなかなか寂しいな……」
腕時計を確認する。
殺されるのは午後3時。現在時刻は午後2時23分。
あと40分もあるのか…
「…まあ、走馬灯代わりに思い出の地にでも行きますか。」
1番行きたいところ…焦凍が私に告白してくれた、あの高台。
ここから徒歩で30分掛かるか掛からないか…死ぬ間際に行くにはちょうどいいとこだな。決定。
＊＊＊
「…っはー、綺麗だなぁ」
最期の景色にピッタリだ。
現在時刻、午後2時49分。
あと11分間。焦凍との思い出に浸るには十分な時間ある。
毎日当たり前のように焦凍に会えて、普通に話せて、LIMEも通話も出来て…この1年、私は宇宙一の幸せ者だった。
そう断言できるほどに、夢のような毎日。
沢山泣いたけど、それと比べようもないくらい、幸せすぎる毎日だった。
焦凍と日々を過ごす度、どんどん焦凍のこと好きになって…この日常が、この世界が大好きになって、できることならずっと一生神保Aとして人生を送りたいと思うようになってしまった。
…あーぁ、戻りたくない。
そんな叶わない願いを抱きながら、目を瞑って焦凍のことを想った。
轟「…っ、A！！！」
おっ…と焦凍のこと考えすぎて幻聴が聞こえてしまったぞ………
轟「A…っ、よかった、間に合った…、！」
「………えっは？？」
腕をガシッと掴まれ、何かと振り向けば…そこには幻覚じゃない、本物の焦凍の姿。
「……なんの用かしら？」
轟「それはもういい！！宮波から全部聞いた！！
お前が今から死んで元の世界に帰ることも神の遊びのことも俺がAのいた世界では漫画の登場人物だったことも、全部だ…！」
「は！！？！？」
おいてめ…っ宮波！？！！？
私の折角の努力全部無駄にしたのか！！？
時間を確認する。57分。
あっ詰んだあと3分じゃ何も出来ない…オワタ………焦凍のこと幸せにする計画オワタ……
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星雲1234 - まじで、泣いた。目が崩壊するほど、泣きました (2020年6月3日 14時) (
レス) id: 419f5d1b3e (このIDを非表示/違反報告)
山羊 - うっわぁ…4年間夢小説読んできた中で初めてリアルに胸苦しくなって切なくなった作品です…神作です。ありがとうございました(￣^￣゜) (2020年3月1日 5時) (レス) id: 4a801f457b (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - りつさん» 今更の返信すみません！！発狂しながら！？！？楽しんでいただけてよかったです！こちらこそありがとうございました！！！ (2020年1月18日 9時) (レス) id: 3f66041ad8 (このIDを非表示/違反報告)
りつ - めっちゃ面白かったです！一人部屋で発狂しながらみてましたw読んでてめっちゃ楽しかったです！ありがとうございました！ (2019年9月27日 21時) (レス) id: 1c2458a4e1 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - guuuさん» ありがとうございます！！えっ一日で、、！？貴重な時間をこの作品に使ってくれて嬉しいです、、こちらこそ読んでいただきありがとうございました！！ (2019年9月27日 17時) (レス) id: 3f66041ad8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや | 作成日時：2019年3月3日 21時
