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1本の角が生えし男 ページ1

月夜の輝くこの日
 


頭に1本の角が生えた男が歩いていた



黒の花柄のジャケットに胸元はヒラヒラした灰色の長いシャツ



ズボンは黒でもふもふしている



岩に座り、輝く月を静かに見つめている



「ある奴は俺の事を鬼と呼んだ」



1本角の男は語り出す



「その角で何人の者を刺し殺したのかと聞かれた。



お前の赤い髪は殺した者の返り血かと言われた」



男は遠い目をしていた



「悔しかったが殺さなかった。



俺の角は殺すための角じゃないから」



男が自分の角を触る



その角は今まで汚れを受け付けていないほど美しいものであった



「お前はどう思う?」



男は誰もいないのに誰かに問う



「俺は人殺しの鬼か?



それともただの臆病なのか?」

お面の男→



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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl  
作成日時:2021年10月1日 7時

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