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音色 ページ5

ほとけ視点。
狂いのない音が響いた瞬間、僕ら6人は顔を見合わせた。
「多分吹部の朝練なんだよな…」
時計は午前6時を示している。
おそらく音階練習である音がやんだ時、また狂いのないメロディーが響いた。
僕はあまり吹奏楽とかに触れる機会もなかったから、こういうのは聞いたことあまりないはず。ないはずなのに、どこか聞き覚えがある感じがした。

『この音ってさ…

黎が吹いてたりしてないかな…?』

「ほとけあほなん?」
「なわけ」
だよな…
でも、音程の狂いはないけど何かが足りない演奏は、やはり黎を思わせた。


「っ…」
そう思っていると、初兎ちゃんが声を上げた。というよりかは。
「黎って多分俺らのこと信用してないんよな、でもっ…」
そう嗚咽交じりに吐く初兎ちゃんの目には、光るものが浮かんでいた。
それにつられたように、ほかのメンバーも泣き出す。

『最後の希望。もう一回電話しよう。』
僕にしてはまじめなことを言ったが、ほとけ今日はまじめやな!とは誰も言わなかった。とてもそんなことを言える状況ではなかったから。
5人がうなずいたのを確認して、通話ボタンを押した。



無機質な呼び出し音が響く。




「…はい」
電話口から聞こえたのは、紛れもなく黎の声だった。

『えっ…黎ちゃん今どこ??』
「…学校。部活の朝れ」
「黎ホンマ何してるん!心配かけて!全員で探し回ったんやで?」
黎が言い終わる前に、いふくんがスマホを取り上げて、電話口の黎に向かって説教を始めた。
「ごめん。」
「とにかく部活終わったらすぐ来てな!」
そう言って電話を切るいふくん。
胸をなでおろすメンバーに語り掛けるようなタイミングで、また楽器の音が響いた。

1mmの本音→←優等生と事件〜後編〜



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Kinyari* - ひーいれりすさん» こちらこそありがとうございました!次回作もよろしくお願いします! (5月13日 14時) (レス) id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Kinyari* - りうっこさん» ありがとうございます!次回作もよろしくお願いします! (5月13日 14時) (レス) @page1 id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ひーいれりす - 完結おめでとうございます!凄く面白かったです!ありがとうございました! (5月7日 0時) (レス) @page35 id: 166743b295 (このIDを非表示/違反報告)
りうっこ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!めちゃくちゃ好きな作品だったので、正直完結してしまうのは悲しいですが、最後までこんな素敵な作品を書いてくださりありがとうございました!!これからも応援しています!!! (5月6日 16時) (レス) @page35 id: f1c35a80bb (このIDを非表示/違反報告)
Kinyari* - まねまさん» ありがとうございます先輩!!!!(#^.^#) (2023年4月29日 15時) (レス) @page32 id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:睦月るーら@CL担当 | 作成日時:2023年2月5日 16時

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