検索窓
今日:15 hit、昨日:2 hit、合計:12,742 hit

特別 ページ15

ごめんなさい時系列前後します…
ないこ視点。
「ないこ」
ドアの隙間から呼びかけられた声に、俺は少しびっくりする。
が、すぐにその正体に気づいた。
『ああ、黎か…びっくりした』
「ごめん」
『どうしたの?』
「誕生日。おめでとう」
そう言って俺の手に小さな箱を握らせる。
中から出てきたのは、銀色のネックレス。トップがいれいすのマークになってて可愛い。
『わぁ…可愛いぃ』
俺が思いのままに感想を口にすると、目の前の最年少は頬を染めて「よかった」と言ってくれた。
『ね、せっかくだからわがまま聞いて?』
「いい…けど」
『ありがとー!じゃっ』
ぼふ、と俺は黎に抱きつく。昨日、りうらたちがしてたのみたいに。
『黎、いれいすの緑色担当でいてくれてありがとう。生きていてくれてありがとう。俺は黎のこと、ずっと大好きだよー!』
「…っ」
『ごめん黎、嫌だった?』
「全然。嬉しい。黎も、ないこのこと大好き」
『もー可愛いこと言ってくれるじゃん』
「本当にないこは、黎にとって特別だから。ないこがいなかったら、いれいすにいないどころかこの世にもいないかもしれないし」
『え…?』

「なんでもない。あと、あの時は殴ってごめん」
黎の手が俺の左頬を撫でる。なぜかいつもよりも早く脈打つ心臓を抑えながら、なんとか言葉を紡ぎ出す。
『もうとっくに許してるよ、俺にとっても黎は特別だし』
ああ、扱いづらい子だって悩んでいたころが懐かしい。いや、扱いづらいのは変わってないのかもしれないけど。
ふと時計を見ると、23時59分を示していた。
秒針が12に触れた瞬間。
『黎、誕生日おめでとー!』

ゼロからの覚醒→←迷い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
設定タグ:irxs , 歌い手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Kinyari* - ひーいれりすさん» こちらこそありがとうございました!次回作もよろしくお願いします! (5月13日 14時) (レス) id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Kinyari* - りうっこさん» ありがとうございます!次回作もよろしくお願いします! (5月13日 14時) (レス) @page1 id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)
ひーいれりす - 完結おめでとうございます!凄く面白かったです!ありがとうございました! (5月7日 0時) (レス) @page35 id: 166743b295 (このIDを非表示/違反報告)
りうっこ(プロフ) - 完結おめでとうございます!!めちゃくちゃ好きな作品だったので、正直完結してしまうのは悲しいですが、最後までこんな素敵な作品を書いてくださりありがとうございました!!これからも応援しています!!! (5月6日 16時) (レス) @page35 id: f1c35a80bb (このIDを非表示/違反報告)
Kinyari* - まねまさん» ありがとうございます先輩!!!!(#^.^#) (2023年4月29日 15時) (レス) @page32 id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:睦月るーら@CL担当 | 作成日時:2023年2月5日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。