各主将および選手に狙われるのは烏野マネージャー 4

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ー球技大会当日ー




〜大地〜



Aの試合を見ようとバレー部全員、自分達の試合を片付けてきた


運動部は自分が所属する球技には出られないルール



だから時間なしで負ければすぐ終わるバドミントンを選んだ




俺達全員




縁下｢決勝まで勝ち残ってた｣


田中｢やるな｣


西谷｢これに勝ったら優勝か｣


日向｢なんかドキドキしてきた｣


影山｢Aは日向より下手じゃないからもう勝ちは決まってるだろ？｣


日向｢お前はなんですぐそういうこと言うかな！？｣


影山｢事実だろうが｣


菅原｢おーい。静かにしないと大地に怒られるぞ｣


東峰｢その大地はなんでそんな疲れてるわけ？｣


大地｢実は昨日な……｣









･







皐月｢は……？球技大会って保護者見に行けーの？｣


大地｢まぁ……はい｣


皐月｢ならしゃーねぇ。澤村くん。代わりにAを撮ってきてくれ｣


大地｢いや、あの……俺も試合あるんですけど｣


皐月｢それは優先事項じゃないだろ？｣


鳥塚｢やめてやれよ。サボらせてやんな｣


時雨｢そうだよ。それに澤村くん(素人)が撮ったんじゃブレたりピンぼけするかもしれないだろ？大丈夫だよ澤村くん。カメラマンはこっちで手配するから｣








･






大地｢てな事があってな｣


冗談じゃなくて本気のとこが怖い


しかもカメラだけじゃなくてビデオも回してる


学校側も記念に残るならと、二つ返事で了承した


月島｢じゃあもしかして、あそこのカメラマンって……｣


山口｢意外とお金持ちなんですね｣


大地｢違う違う。時雨さんの知り合いだからタダなんだって｣


菅原｢時雨さんって人脈広そうだな。あ、Aがツーアタック決めた｣


高崎｢Aちゃん可愛いよな。点決めるたびにさ、チームメイトとハイタッチしようか悩んでるんだ｣


大地｢っ……！？ビビった。いつからいた｣


高崎｢さっきからいたよ((ﾑｶ｣


大地｢お前サッカーじゃなかったっけ？｣


高崎｢バレー取りましたけど？なんなら競技決めのとき、お前もいたよな｣


大地｢あー。そうだったな｣


つまり高崎は最初からずっと見てたのか


それを羨ましいとか思う時点で俺の感覚は麻痺してる




本当なら俺達も早めに来れたはずだったけど、露骨に手を抜いたことにより長々と説教されて今に至る



怒られるのは覚悟してたし1試合(決勝)だけでも見られるのは有難い



むしろ、この事が武ちゃんの耳に入らないのを祈るしかない

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