紫月とオーキッドshowdown! ページ25
お昼時、リコリスさんがお客さんとしてやって来た。どうやら私のコーヒーが飲みたくなってきてくれたらしい。とても嬉しい限りなのだが……どうしてこうなった。
「今日こそ俺がリコリスと食事をするの!」
「まあ! 今日は
私を挟んで左にいる
私を挟んで右にいるオーキッド・ファレノプシスさんは、かの有名な『ファレノプシス公爵』家の一人娘、いうならばお嬢様。綺麗な青色の瞳をした少し垂れた目、緩いウェーブのかかった白色の髪は下で二つ結び、豪勢なドレスを着ている事から、誰だって彼女が貴族の御令嬢だと分かるだろう。
いや、うん。そんな事はどうでも良くてだね。あのね、うん。私を挟んで小競り合わないでくれませんかね!? リコリスさんが好きなのは分かるけれどね、私の事もちょっとは気にかけてほしいのよ。ね? 見てよリコリスさんだってちょっと困った顔をしているじゃあないですか。だから仲良くしてほしいんだけれどね黒縁眼鏡コンビさんよ!! 私が可哀想!!
「二人共、Aさんが困っているだろ」
「あ、ごめんなさい!」
「申し訳ありませんわ……」
二人は同じタイミングで私から離れて、同じタイミングで椅子に座り、また小競り合いを始めた。実はアンタ達めちゃくちゃ仲が良いだろ。
「すみませんAさん。ご迷惑をおかけして」
「いえいえ」
「それと、紫月、オーキッド。俺は食事とらないつもりだ。そんなに腹減ってないし」
「ええーー! ダメだよリコリス! ちゃんとご飯食べないと!」
「いけませんわリコリス! 貴女朝食も取っていないというのに!」
「そうですよ! ご注文お願いしますリコリスさん! この店が潰れないためにも!」
はっ、しまった。うっかり便乗して図々しい願いを……いや、図々しいか? 経営者としては当然の反応じゃない? ただでさえこの前、お金が底をつきて、首に縄をかけてやるタイプのブランコをする夢を見たばかりだというのに!
「……分かりました。それじゃあ、このサンドイッチセットで。紫月、オーキッド、一緒に食べよう」
「わーい!」
「嬉しいですわ!」
ちなみにほとんど紫月さんとオーキッドさんが食べたというのはここだけの話。
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ルツ・ヒューイット(プロフ) - ぼうきれ/新藤緋色さん» ふおお!待ってました(*゚∀゚*)!ありがとうございます! (12月25日 7時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうきれ/新藤緋色(プロフ) - ルツ・ヒューイットさん» リクエストありがとうございました! ちょっとご希望のものとは違うかもしれませんが……書きました! (12月25日 6時) (レス) id: 43757b42ed (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - ぼうきれ/新藤緋色さん» おおお(*゚∀゚*)!心からお待ちしております! (12月6日 17時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
ぼうきれ/新藤緋色(プロフ) - ルツ・ヒューイットさん» リクエストありがとうございます!! アイディアが思い着き次第書きます!! (12月6日 17時) (レス) id: 43757b42ed (このIDを非表示/違反報告)
ルツ・ヒューイット(プロフ) - 新藤緋色様!私からのリクエスト(わがまま)をここに書きます。もうすぐクリスマスなので、探偵キャラ(単独及び複数人でも構いません)とクリスマスパーティーをする回が読みたいです...! (12月6日 15時) (レス) id: d8efa9f421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:新藤緋色 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homepageofSHS/
作成日時:2020年12月12日 22時