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「鬼道君、ちょっといい？」
風丸君たちと話をしていた彼にタイミングを見計らって声をかける。手招きして呼び寄せた。
「他のみんなは、悪いけど先に練習始めてて」
「ああ、分かった。じゃあ、鬼道を抜いた編成で……」
午後も前半は試合形式の練習らしい。チームが新しくなって、知らない人が入ってきたりいつもいた人が抜けていたりするから、一刻も早くチームワークを形成したいのかもしれない。
自主練したい人は各々抜けているとのこと。飛鷹君と不動君の姿が見えなかった。
「再度？」
「ごめんね、突然引っ張ってきちゃって」
「いや、構わないが。どこに行くんだ？」
「外出許可は取ってあるから安心して」
雷門中を出てずんずん進む私に不審そうな顔をしてついてくる鬼道君を振り返る。
ガルシルド様が日本代表への揺さぶりに使っていらっしゃる、影山零治。彼が妙に固執する、帝国学園の天才ゲームメイカー。
幼い頃から影山が手をかけていたようで、その身体はバランスよくしなやかな質のいい筋肉で覆われていて、とても見応えがある。
「鬼道君はとてもいい体をしている。けどね、海外の同い年くらいのプレイヤーに比べると、どうしても力負けしてしまうの。あなたの努力が足りないのではなくてね」
顔色を伺う。特に気に触ったような素振りは見せない。彼自身も分かっているのだろう。
生まれついてしまった体格はもう仕方がない。努力でどうにかなる問題ではない。
けれど、日本人プレイヤーのコンプレックスになりがちなその身体を、活かして強みに変えることはできる。
「そんな選手と当たったときに、血や国籍を理由に負けないように。私がトレーニングに付き合うから」
ついた場所は、行きつけのジム。スポンサーにオイルカンパニーもついていて、最早顔パスで器具が使い放題。
「他のチームはあなたをねらう。あなたがいなければチームは瓦解するから。場合によっては潰しにかかってくるでしょう。そうなったときに怪我をしないためにも、基礎的な筋肉トレーニングはとても重要なの」
「俺がいないと、チームが瓦解……」
……別にそこを伝えたかったわけじゃないところで、鬼道君は顎に手を添え考え始めてしまった。少しオーバーだったかもしれないが、そんなことで天狗になるようなナルシストでもないだろうに。
だってそうだろう。フィールドの中央にいる司令塔を失ったら、指示のない彼らは動けない。
ザ・キングダムなら誰か一人が抜けても替えがきくほどに、一人一人のサッカーＩＱが高いけれども。
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杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 初見朧〜〜！！ 大変長らくお待たせ致しました🥹🥹 頑張る〜〜！！ 初見朧も忙しいだろうに読んでくれてありがとう🫶💕 (5月5日 13時) (
レス) id: 1cd5a8a31d (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 待ち望んでおりました……！ついに2人が……！めちゃくちゃ楽しみ！！！2作同時は大変だろうけど頑張ってね！！！ (5月5日 12時) (レス) @page2 id: 8439059883 (このIDを非表示/違反報告)
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