運命13＃ 拉致と言っても過言では ページ19
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ガタンッと大きく揺れた気がして、Aの意識は覚醒した。
「んぁ……？」
「あっ、A。起きた！ おでこ大丈夫？」
「朝……。」
目の前に弟の顔が見える。
状況が分からず、目をぱちくりさせたAは、自分が誰かの膝の上で寝ていることに気づきガバッと起き上がった。
「気がついたか。」
「な、ななななな、なんでお前がっ……！？」
その膝の持ち主は鬼道だった。
立ち上がりかけて、揺れる足元にバランスを崩し、一刻も早く離れたい鬼道に襟首を引っ掴まれてフカフカのシートに座らされる。
そこで、Aはようやく状況を理解した。
「車の中……？ なんで凌と朝まで……。」
「小学生とお前だけで生活するのは、なにかと危険なんでな。今日からとりあえず俺の家に住め。」
「はっ？」
「ああ、お前が世話になっているという女の姉にもさっき会って来てな。雪乃さんというのだったか。話はつけてきたから問題ない。」
「問題大有りだ！」
自分が呑気に眠っている間に、状況が変わりすぎている。
思わず怒鳴ると、前に大人しく座っている凌から「A。」と嗜める声が発せられた。
「鬼道さん、悪い人じゃなさそうだよ。お世話になろうよ。」
「なっ、凌……！」
「Aが僕たちのために戦ってくれてたのは知ってる。けど、そんな危険なこと、ホントはやめてほしかったんだ。」
「フッ。どうやら、弟のほうが物分かりがいいらしいな。」
ギリッと歯軋りをして、それでも凌に言われてしまったのだから仕方なく。
Aは大人しく高級車のシートに収まって、膝の上の拳を握った。
「言っておくが、俺はお前の『メイビス壊滅計画』を手助けする気は一切ない。あくまでこれはお前の悪行を警察に届けないでおいてやっている俺の善意だとそう思え。」
「……お節介も甚だしいな。」
「何を言っている。お前が大変なのはここからだ。」
鬼道は口元に含みのある笑みを浮かべた。
「お前には鬼道家のルールに従ってもらう。俺の父は厳しいからな、覚悟しておけよ。」
「は……。」
「これまでのように夜に活動して朝に寝るなんて生活リズムは以ての外だ。日付が変わる前には寝て、朝は6時起床。そのあとベッドを整えて顔を洗い、衣服を着替える。朝食の前に手早く済ませろ。それが終わったら父さんとの食事だ。テーブルマナーについてはその都度指導してやるが、なるべく粗相のないように大人しくしておけ。それと……。」
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杳覇(プロフ) - 初見朧さん» ありがとーー！！ あっ。すごい。ほんとだ。気付いたけど偶然。すっごい偶然。花言葉が綺麗だったから……。 ありがとう！！ 頑張ります！！ (2020年12月4日 16時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
初見朧(プロフ) - 新作！！！待っておりました！！！……多分偶然。そう。偶然。別に私とは何の関係もな(何とは言いませんが)頑張ってねー！ (2020年12月4日 16時) (レス) id: aad0c5d4c9 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» お早いコメント！！ありがとーー！！ 頑張りますっ！！ (2020年12月4日 16時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 新作！！楽しみ！！杳覇のペースでがんばってね！！ (2020年12月4日 16時) (レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2020年12月4日 16時
