第464話 あなたの香り ページ12
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あれから、更に3年。
結婚してからも、不動とAは国境を跨ぐ遠距離恋愛を続けた。
不動もプロリーグでの試合の手前、アルゼンチンから離れられず、AもAで国内での執筆活動が忙しい。
「……あっつ」
不動のいたウシュアイアは寒かった。初夏の太陽は暑さ慣れしていない不動には少し厳しい。
汗ばむ指でメールを打つ。
�犇�港出た。今から帰る��
速攻で返信が届いた。
�猜�かった。ごめんね、迎えに行けなくて。収録終わったから、私もすぐ帰るわね��
もうすぐAに会える。そう思うと、不動の口元は思わず緩んだ。
先程遠距離恋愛を続けたと言ったが、今日不動が日本に帰ってきたのは、響木からの収集があったためだ。
日本の少年サッカー界を管理する組織、フィフスセクター。それに反旗を翻すため、レジスタンスの一人として力を貸してほしいとのことだった。
「！」
Aの声が聞こえて、不動は顔を上げた。
ビルの映像広告に、Aが映っている。
それは、香水の広告だった。
涼やかな森の中の切り株に座り、安らかな表情で本を開いているA。
青葉が舞ってアップに切り替わり、靡く髪を手で押さえるAが映る。
�狷表颪了�間も邪魔しない、安らぎの森の香水。本日発売�瓩函∪鼎�なAの声がナレーションし、小さな香水の瓶が映像に流れた。
「……へえ」
不動は躊躇なく女物の化粧品店に入り、かなり売れていたその香水を購入した。
表に出て、シュッと一吹きしてみる。なるほど、気にならないくらいの果実のような香りと、森林浴に来たときのような柔らかな香りが包んだ。
満足げに帰宅する。合鍵を差し込んだだけで、中からパタパタと彼女がやってくる音がした。
『明王、おかえりなさいっ。……って、この香り……』
「ふっ。……ただいま」
目を瞬かせたAを抱き締める。
久しぶりで顔を赤らめながら、Aもその背中に腕を回した。
……Aの香水は、二人の時間も邪魔しない。
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杳覇(プロフ) - 初見朧さん» ああああ最後に命懸けるつもりでいたんで嬉しいっす！！実はこの後のイナイレで、影山さんが実は生きてたってストーリーになるので、今回は迷った末に生きている設定にしました…！ ありがとう！！新作の更新、頑張ります！！ それと本当に返信してなくてすませんm(__)m (2020年12月24日 17時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» 見返してみたら返信してない私…！？ごめんなさい気付かなかった！！ 遅くなりましたが……ありがとおおおおう！！最後の言葉は、夜叉姫が終わる一ヶ月くらい前にふっと出てきたものを練り込んだやつで、私もお気に入りなので、ぐっと来てくれてよかった…！ (2020年12月24日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - ぺんぎんさん» ふおおありがとうございます！！嬉しいですっ！ 楽しんで頂けたようで光栄の極みです。素敵だなんて……！ こんな長い作品をお読みくださり、さらに温かいお言葉までありがとうございました！！ (2020年12月8日 8時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎん(プロフ) - 長い間の執筆お疲れ様でした。本当に面白くて次々読んじゃいました！最近この作品を知りましたが執筆開始から知ってる古参になりたかったァァァァァ！と叫びましたwこの小説を読んでやっぱりイナイレっていいなって改めて思いました。素敵な作品ありがとうございました (2020年12月7日 23時) (レス) id: 8cfcd78dd1 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - ひなりんさん» わああ……！！ありがとうございます！！楽しんでくださってた方がいて本当に嬉しいです。読み返してくださること、また感動して頂けたこと、光栄の極みです！長い間ありがとうございました！！ 新作も頑張ります！！ (2020年11月8日 23時) (レス) id: 8682462ce1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2020年10月10日 18時
