第368話 勝利の女神と伝承の鍵 ページ5
『条介っ』
「おう！……あ、ワリッ！」
「どーこ蹴ってんだよ！」
私のループパスを受けた条介のボールは、竜吾を大きく逸れ、フィールドの外へ。
すると突如、聞いたことのある足音が二つ、トトトッと駆けてきた。
「「バタフライドリーム!!!!」」
『！』
「塔子！リ──」
……二人に気を取られて、ボールを受け止め損ねた守を放っておき、私達は二人に駆け寄った。
サプライズで応援に来てくれたらしい。
因みにリカは、一哉のことは知っていて、もう気にしていないみたいだった。
「ダーリンとの出会いと別れが、ウチをもっとええ女に輝かせるんやー♡」
『……？それ……』
「ああ、これか？」
リカの腕にキラリと光る腕輪。
白いリングに水色の模様が描かれていて、光ってるみたい。
「タダでもろたんや。塔子も持ってんで」
「だからあたしはこういうの趣味じゃないったら……」
『……！』
そう言いつつ、塔子が取り出した腕輪に見入った。
紫をベースに、黒の模様。リカのと色違いかと思ったけど、少し違うみたい。
ただ、恐ろしいほどにひたすらに──輝いて見えた。
「私も好みじゃないかな……」
「でしょー？」
『……私はこれ、素敵だと思うわ』
惹きつけられるように、それを取った。
左手首に着けてみると、サイズもぴったりで、尚綺麗に見えた。
こういうの、小説にも使えないかしら……ほら、魔法を使う道具みたいな……。
『って、あら？』
「どうしたんですか？」
『外れないの……』
「ええ！？」
はめる時はスルッと通ったのに。
今は引っ張っても、腕を振っても、ビクともしない。
それはリカの方も同じらしかった。
「あのおっさん、とっ捕まえて文句言うたる〜！」
「何が伝承の鍵だよ！とんだ不良品じゃん」
「──待って！今なんて言ったの？」
リカの腕輪を引っ張る塔子に、夏未さんが詰め寄った。
キョトンとする塔子。
「え？だから不良品……」
「じゃなくて、何とかの鍵って……！」
「�狹曽気慮悪瓠Ｅ靴斑呂�どうのこうのって……」
『夏未さん、ご存知なの？』
考え込む彼女に尋ねると、夏未さんは顎に手を当てながら言った。
「もしかしたら、ライオコット島の魔王伝説と関わりがあるかも……」
「「魔王伝説！？」」
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杳覇(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年6月7日 19時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
みかん - フォローさせていただきました！名前が違いますが、よろしくお願いします！ (2020年6月7日 19時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 水の犬。さん» 水の犬。様！コメントありがとうございます！ひえええ嬉しいです(//∇//)最近あまり更新できず申し訳ありません……。頑張ります！！ (2020年6月5日 6時) (レス) id: 14ae3b839b (このIDを非表示/違反報告)
水の犬。(プロフ) - こんばんは。個人的になんですが香覇さんの書くお話、文章すごく素敵で好きです(｡・・｡)更新、香覇さんのペースで無理しない程度に頑張ってください！夜分遅くに失礼しました (2020年6月5日 0時) (レス) id: 88a373f457 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 蒼乃さん» 蒼乃ーー！！！そうなんです！！二年前の今日、黒翼の夜叉姫が始まったんスよ…！！ありがとおおお！！美麻ちゃんも大変喜んでおります！！更新頑張るよん♪( ´▽｀) 今回は何も考えずにぶっつけ本番だったけど、不動クンのイケメンパワーで乗り切った(( (2020年5月22日 16時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec4/
作成日時：2020年4月24日 17時
