命令54＃ 休憩 ページ10
午前1時。ヒロトさんも凌兵さんも寝静まったことを確認して、僕は起き上がった。
最早、日々の習慣になっていると言って良い。夜中に起きて、サッカーのことを勉強する。
ルールなんかは、実践練習よりこうして覚えた方が効率が良い。
そっと机の電気をつけて、サッカーのルールや戦術についての本を開いた。
「──なーにしてんだー？」
「ひゃあ！」
と、後ろから囁かれ、肩をビクつかせた。
背筋の凍る思いをしながらも、恐る恐る振り返る。
「……り、凌兵さん…ヒロトさん……」
「……夜中の勉強は禁止、っつったよなぁ？」
「えぇと……」
苦笑いしていると、お二人に肩をむんずと掴まれる。
ヒョイッと椅子から立ち上がらせられ、ベッドに押し倒された。
「「寝・ろ！」」
「うう……はい……」
「Aくん！朝ご飯の下ごしらえは私達でやるから！まだ寝てなさい！」
「え、じゃあ、朝練に」
「ダーメ！眠れなくても寝てきて！」
朝は秋さんに押し戻され、ベッドに戻された。
……そうか、今までやってきたこれが、無茶ってことだったのか。
そんなことを思いながら目を瞑れば、すぐに眠気が襲ってきて。
その日からの練習は、更に集中出来る様になっていた。
No side
「……あの子への罰というのは、結局何だったんですか」
「ウオーッホッホ！それなら今受けてもらってますよ〜」
久遠に尋ねられた趙金雲は、そう言って笑った。
二人の前には、今までとは桁違いに成長しているAの姿がある。
「『夜中の勉強の禁止』、『朝練と朝食の準備の禁止』。彼がイナズマジャパンのためを思ってやっていたことを禁止しまーす。
これで彼は、今まで以上に上手くなるでしょう。適度な休憩は、人間の成長に欠かせませんからね〜」
「……そうですね」
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杳覇(プロフ) - 陽菜さん» コメントありがとうございます！ どの辺りまでご覧になったのか存じ上げないのでネタバレになってしまったらすみません。今作の命令91でバラしています。 (2020年8月24日 20時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - みんな女の子だって知ってるの？ (2020年8月24日 19時) (レス) id: 0dcd5b296d (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» ありがとーう！！ええ凄いまだ見てくれていたの！？とっくに見放されていたかと……(( ありがとう！！更新ｏ(･д´･+)ゞ頑張ﾘﾏｯｽ♪ (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - りのくさん» りのく様ー！！ありがとうございます！！詳しくご感想頂き感激です…！！ そこです！漸く蓬莱ちゃんが女の子になったので、ヒロトくんには「後輩」ではなく「異性」として蓬莱ちゃんに接して貰います…！！ご期待ください！ 本当にありがとうございます(T ^ T) (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 氷浦メグさん» そうなのですね！時間が出来たらぜひ見に行きます！！お力になれたのなら幸いです＾＾ (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年3月23日 10時
