命令71＃ ドーピングと本性 ページ27
男達は、FFI管理局の者を名乗った。
更衣室内に入り込み、僕達の荷物を漁る彼ら。けど、動くなと言われてしまったので抵抗出来ない。
「ここのロッカーを使っているのは？」
「？……俺です」
返答したのは有人さん。
男達は、有人さんの荷物の中から、ケースに入った錠剤を見せつけた。
「これは、ドーピング効果のある薬. 物だな？」
「「！？」」
「何だと！？」
「ドーピング法違反により、鬼道有人。君を代表選手失格と見なす！！」
「え！？」
絶句した。有人さんが黒服の男に無理矢理連れて行かれるのを、呆然と見つめていた。
あり得ない。有人さんがドーピングなんて。
なんで……。
抵抗する有人さん。しかし、僕達が何を言っても聞いてもらえる事はなく、有人さんは扉の向こうへ消えて行ってしまった。
No side
「あーあ。鬼道さん失格になっちゃいましたねぇ？」
鬼道が出て行ってすぐ、一星が更衣室に入ってきた。
いつもの猫を被った爽やかな笑みではない。狼の本性を現した、ニヤリとした笑みだった。
「一星ィ……！！テメーが鬼道を嵌めたんだな！？」
「何のことかなぁ。だけど良くないよねー、ドーピングなんて。鬼道さんがそんな卑怯なことをする人だなんて、幻滅だなぁー」
「てめえええ！！」
馬鹿にしたように言葉を並べる一星に、灰崎がキレた。
一星の胸倉を引っ掴み、ドアに押し付ける。
しかし、一星の表情には余裕の笑みが浮かんでいた。
「良いのかな、灰崎くん？」
「あァ！？」
「君も鬼道さんみたいに選手生命を失いたくないのなら、大人しくしといた方が身のためだと思うよ？」
「ンなの知ったことかよォ！！」
灰崎が拳を振り上げ、一星の顔面目掛けて殴りかかる。
が、その手が一星を傷付けることはなかった。
「！」
Aがその手を押さえていたからだ。
命令72＃ 失いたくないもの→←命令70＃ フィールドを汚す者
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杳覇(プロフ) - 陽菜さん» コメントありがとうございます！ どの辺りまでご覧になったのか存じ上げないのでネタバレになってしまったらすみません。今作の命令91でバラしています。 (2020年8月24日 20時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - みんな女の子だって知ってるの？ (2020年8月24日 19時) (レス) id: 0dcd5b296d (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» ありがとーう！！ええ凄いまだ見てくれていたの！？とっくに見放されていたかと……(( ありがとう！！更新ｏ(･д´･+)ゞ頑張ﾘﾏｯｽ♪ (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - りのくさん» りのく様ー！！ありがとうございます！！詳しくご感想頂き感激です…！！ そこです！漸く蓬莱ちゃんが女の子になったので、ヒロトくんには「後輩」ではなく「異性」として蓬莱ちゃんに接して貰います…！！ご期待ください！ 本当にありがとうございます(T ^ T) (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 氷浦メグさん» そうなのですね！時間が出来たらぜひ見に行きます！！お力になれたのなら幸いです＾＾ (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年3月23日 10時
