命令66＃ 自分の意志に正直に ページ22
「くっ……！」
「ボサッとすんな！一星！！」
腹を押さえる充さんに、跳ね返ったボールで追撃する凌兵さん。
「集中しろよ一星。俺のパスはちっとばかり強烈だぜッ！！」
「！ぁっ……」
恐ろしい。三人が怖かった。
恐怖で声が出ない。さっきと同じ、
三人に滅多打ちにされる充さんを、黙って見ていることしか出来ない。
「……！」
いや、違うだろ。
気付かないうちに握り締めていた拳を、胸の前で開いた。
爪が食い込んで、血が滲んでいる。……震えていた。
再び握り締めた。
この怖さは……三人に向けられた恐怖じゃなかった。
──仲間を敵と認識した『悪意』そのものが恐ろしかったんだ。
じゃあ今、僕がしなきゃいけないのは……いや、したいことは……。
「──っ！！」
「「！！」」
充さんを守ること。
自分の意志に、正直に動くことだけだ！
No side
「──っ！！」
「「！？」」
一星に向けて放たれたボールの間に、Aが飛び込んだ。
蹴り返す。ボールは、鬼道の足へと吸い込まれた。
目を見開くイナズマジャパンの前で、Aは両腕を広げた。
一星を庇うかのように。
「………何やってんだ」
低い、威圧的な声で、灰崎は静かに尋ねた。
その射抜くような視線に、一瞬怯むA。が、すぐに睨み返した。
「僕だって、このFFIに、何の疑惑も抱いていない訳じゃありません。
──でも、仲間が傷付いていくのを、これ以上見過ごすことは出来ません！！」
「そこを
「っ……」
問答無用。耳を貸す様子のない鬼道に、Aは唇を噛んだ。
一星がハッとする。広げられたAの腕が、震えているのに気付いて。
「……退きませんっ……」
命令67＃ 思いを受け止めよう→←命令65＃ 正しいやり方って
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杳覇(プロフ) - 陽菜さん» コメントありがとうございます！ どの辺りまでご覧になったのか存じ上げないのでネタバレになってしまったらすみません。今作の命令91でバラしています。 (2020年8月24日 20時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - みんな女の子だって知ってるの？ (2020年8月24日 19時) (レス) id: 0dcd5b296d (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» ありがとーう！！ええ凄いまだ見てくれていたの！？とっくに見放されていたかと……(( ありがとう！！更新ｏ(･д´･+)ゞ頑張ﾘﾏｯｽ♪ (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - りのくさん» りのく様ー！！ありがとうございます！！詳しくご感想頂き感激です…！！ そこです！漸く蓬莱ちゃんが女の子になったので、ヒロトくんには「後輩」ではなく「異性」として蓬莱ちゃんに接して貰います…！！ご期待ください！ 本当にありがとうございます(T ^ T) (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 氷浦メグさん» そうなのですね！時間が出来たらぜひ見に行きます！！お力になれたのなら幸いです＾＾ (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年3月23日 10時
