命令48＃ 大変なことに ページ3
「おやおや〜？なんか揉めてますねえ」
「「！」」
入り口を見れば、いつのまにか監督とコーチが。
それを見るとヒロトさんは、「フンッ」と鼻を鳴らして部屋を出て行ってしまった。
その後ろ姿を見送って、監督は部屋に入って来た。
「んー、Aくんにはペナルティを与えようと思ってたんですけどー」
「ぺ、ペナルティ……？」
「ことが収まるまで待ちましょうかねぇ。
Aくーん。午前中は取り敢えず練習禁止でーす。医務室でゆっくり休んで下さいねー？」
……もう、大丈夫なのに。
休みたくなんてなかったけど、監督の指示だ。「……はい」と小さな声で答える。
その返事に満足して、監督とコーチは行ってしまった。
「……Aくん……」
「……すみません、秋さん。大変なご迷惑を」
「迷惑だなんて、思ってないわ。きっと、ヒロトくんも……」
「っ……」
思い出すとイライラしてきて、僕はベッドに座ったまま体を丸めた。
体操座りした膝に顔を埋める。
「……良いんです、もう。あんな人っ」
「……(大変なことになっちゃった……)」
�爐討瓩┐里修旅堝阿浪驚�にはただのメーワクなんだよ！��
「……全然、気にしてませんもん」
何故か僕の胸は、苛立ちの他に、妙な虚しさでいっぱいになっていた。
「A！」
「皆さん、お騒がせしました！」
午後になって、ようやく医務室を出ることが許可された僕は、皆さんの集まっていた食堂に向かった。
頭を下げると、皆さんが口々に「良かった」「大丈夫か？」と言葉をかけてくださる。
「──ほーんと、大迷惑だぜ。誰かさんのせいでよぉ」
「！」
「「！」」
温かな空気を切り裂くような、ヒロトさんの言葉にムッとする。
頬を膨らませて、プイッと顔を背けた。
「ヒロトさんには言ってませんよーだっ」
「フンッ」
「え……お、おい？」
「凌兵さん、お食事ご一緒しても良いですか？」
「お、おう……」
ヒロトさんの前がいつも通り空いているのを知りながら、僕はわざわざヒロトさんと仲の悪い(？)凌兵さんの前に座った。
もう、ヒロトさんに構うもんか。
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杳覇(プロフ) - 陽菜さん» コメントありがとうございます！ どの辺りまでご覧になったのか存じ上げないのでネタバレになってしまったらすみません。今作の命令91でバラしています。 (2020年8月24日 20時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - みんな女の子だって知ってるの？ (2020年8月24日 19時) (レス) id: 0dcd5b296d (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初見朧さん» ありがとーう！！ええ凄いまだ見てくれていたの！？とっくに見放されていたかと……(( ありがとう！！更新ｏ(･д´･+)ゞ頑張ﾘﾏｯｽ♪ (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - りのくさん» りのく様ー！！ありがとうございます！！詳しくご感想頂き感激です…！！ そこです！漸く蓬莱ちゃんが女の子になったので、ヒロトくんには「後輩」ではなく「異性」として蓬莱ちゃんに接して貰います…！！ご期待ください！ 本当にありがとうございます(T ^ T) (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 氷浦メグさん» そうなのですね！時間が出来たらぜひ見に行きます！！お力になれたのなら幸いです＾＾ (2020年4月14日 17時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年3月23日 10時
