243話 Mr.Kの存在 ページ16
「──え？9人も怪我したっていうのか!?」
フィディオの言葉を聞き、守が素っ頓狂な声を上げた。
かくいう私も、驚いて息を飲んでいる。
Mr.Kを名乗る男が、突然監督に就任。イタリア代表を乗っ取ったそうだ。
反発したオルフェウスに、明日、Mr.K率いるチームKと代表決定戦を行う事を宣言した。
それを前にして、オルフェウスのメンバー9人が、事故で次々に怪我を負ってしまったらしい。
フィディオが目を伏せて頷いた。
「同じチームのメンバーが続けて事故で怪我……偶然にしては出来すぎている。もし誰かが意図的に仕組んでいるとしたら……」
「どういう事だ？」
「……チームKを代表にする為」
「まさか、Mr.Kがっ？……代表の監督が、そんな事する訳ない！」
『……ねえ、さっきから気になってたんだけど』
躊躇いがちに、口を開いた。
ちら、と有人に視線を向ける。
『Mr.K……Kって、まさか』
有人も、心の何処かでそうではないかと思っていた様だ。
真剣な瞳で、小さく頷く。
「影山零治」。彼が呟いたその言葉に、フィディオと、そして離れた場所で聞いていた明王が反応した。
「確かに、奴ならやりかねん」
「誰なんだ？その、影山って……」
遠慮がちに聞くフィディオに、有人が話して聞かせた。
FFの頃から真帝国の事まで、全部を──……。
全てを聞き終えたフィディオは、信じられないという顔で声を震わせた。
「そんな事が……影山零治、恐ろしい男だね……そんな男がイタリアエリアにいるなんて……」
「けど、考えすぎだ、鬼道。Aも。Mr.Kが影山だなんて、ある筈がない」
「……そうだな。すまない、忘れてくれ」
有人はそう言って引き下がっていたけれど、私にはどうも引っかかってならない。
次郎も盛大なフラグを立ててくれたものだ。今のうちにへし折ってしまいたい。
私はそれ以上食い下がる様なことはしなかったけど、心の靄は晴れずにいた。
「でも、大変だよな、代表戦。残ったメンバー、6人しかいないんだろ？」
「うん。でも、今いるメンバーで戦うしかない！」
「けど五人も足りないんじゃ……」
うーん、と守が考え込む。
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Vermut(プロフ) - 蒼乃さん» ありがとおおおお！！めちゃ嬉しいです！夜叉姫も中々の山場……！！更新がんばるよーー！！ (2020年2月8日 14時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 合格おめー！！また夜叉姫楽しむねー！！(今までも楽しんでたけども！)受験の後は更新だー！← ファイト〜！！ (2020年2月8日 14時) (レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 五月雨さん» ありがとうございます！！わぁ…そんな風に思って頂けてるなんて、すっごく嬉しいです…！！更新頑張ります！！ (2020年2月8日 14時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
五月雨(プロフ) - 第一志望合格おめでとうございます！なんか自分のことみたいにホッとしてますw (2020年2月8日 13時) (レス) id: 5d19971940 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます！そうなんですごめんなさい！！暖かなご声援ありがとうございますっ！！頑張ります！！ありがとうございました！！ (2020年1月1日 14時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杳覇 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2019年8月16日 13時
