第193話 美しい ページ10
不動が振り返ると、そこには青い髪をした、端麗な男子が立っていた。
不動には見向きもせず、背を向けている美麻に向かって恭しくお辞儀する。
「初めまして、レディー。私は、ナイツオブクイーンのエドガー・バルチナスと申します。失礼ながら、お顔を拝見しても……」
『……』
エドガーと名乗った少年は、女性ならば見惚れてしまいそうな静かな微笑みを浮かべ、そう話した。
美麻は顔に「嫌」という感情を貼り付けつつも、渋々振り返る。
と、その瞬間にエドガーは目を見張った。
「美しい……この様にお美しい方だったとは。艶やかな黒髪に、雪の様に白い肌が良く映えて……」
こちらが頬を染めそうな言葉を、さらさらと言ってのけたエドガー。
しかし美麻は、微動だにしない。
『(そういう言葉、小説の中で見飽きたわ……)』
エドガーは、突然美麻の前に跪いた。
彼女の手を取り、その翡翠色の瞳を見上げる。
「美麻Aさんですね、存じております。映像を見させて頂いた時から目を奪われておりましたが、実物はやはり、格が違う様だ。
さあ、パーティーはこれからです。ゆっくりとお楽しみください」
そう言うと、エドガーは立ち上がり、パチンッと指を鳴らす。
するとすぐ、三人の前にスーツを着た老人が現れた。
彼は、久遠に招待状を持ってきた執事だった。
「お呼びですか」
「セバスチャン、レディーにドレスアップを」
「畏まりました。こちらへ……」
『あ……』
セバスチャンの呼んだメイド達に促されると、美麻は不安げに不動の方を振り向く。
不動は照れた様にそっぽを向いて、「後で会おうぜ」と会場に入って行ってしまった。
『……うん』
「「！」」
コツコツ…コツ、と歪な足音で更衣室から出てきた少女によって、自然と人の波が避けていく。
あまりの美貌に、誰もが目を奪われた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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8
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Vermut(プロフ) - みかんさん» 此方こそありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年7月17日 16時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
みかん - すみませんありがとうございますこれからも頑張ってください応援してます (2019年7月17日 10時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - みかんさん» ふおおっ……分かりました。メインでは出せないと思いますが、ご了承下さい！ (2019年7月17日 6時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
みかん - あと先輩に対しては敬語を使う可愛い後輩という感じで (2019年7月17日 4時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - クールな感じで実は照れ屋さんで鬼道たちより年下で主人公の友達で鬼道に片思いしてる感じでお願いしますサッカーは経験者ですみませんなんか多くて更新頑張ってください (2019年7月17日 4時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2019年4月26日 17時
